カンボジア経済

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カンボジア国民議会招集

2018年09月10日 | 経済
 9月5日、7月の国民議会選挙を受けて、初の国会が召集されました。7月の選挙では、与党の人民党が、最大野党不在の中で125議席全てを獲得しており、野党が全くいない国会となっています。開会式で、シハモニ国王陛下は、「カンボジアは、国家と領土の分断の時代を経てめざましい変遷をたどってきました。今、平和と安定、民主主義、開発の中で国民は希望を持ち、幸福を享受できるようになっています。」と述べられました。
 開会式には、各国の外交団も招待されましたが、選挙の正当性を疑問視している米国、EU、英国、ドイツ、フランス、スウェーデン、カナダ、オーストリア、国際通貨基金(IMF)、世界銀行等の大使・代表は参加を見送りました、その中で、日本は、在カンボジア大使館の公使が参加しました。
 9月6日の本会議では、ヘン・サムリン氏を議長に、グエン・ネル氏を第一副議長、クオン・ソダリー氏を第二副議長に選出しました。また、経済・財政・投資・内政・外交等の10委員会の委員長等も選出されました。なお、教育・青年・スポーツ・宗教・文化・観光委員会の委員長に、フン・セン首相の三男、フン・マニー氏が選出されています。
 国民議会は、与党だけで運営されることとなるため、「一党独裁」であるとの批判や、政府への監視機能を疑問視する意見も強く出されています。批判を緩和する目的で、選挙に参加した19野党に呼び掛けて、最高諮問評議会が設立されました。評議会は、与党人民党も含めて各党から2名の代表の参加を得て毎月会合を開催して政策的助言を行うとされています。なお、初回会合には16 政党が参加しましたが、草の根民主党や民主主義連盟党など政府を批判している政党は参加しませんでした。
(写真は、クメールタイムズ紙より)

9月10日追記
 最高諮問評議会は、国王の承認を受けた勅許により、与党の人民党を含めた15政党30名の体制となりました。草の根民主党、民主主義連盟党、母なる大地党、クメール貧困撲滅党の4党は参加しませんでした。




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