国家統計庁から発表された2023年10月の消費者物価上昇率(対前年同月比)は、3.9%と若干上昇してきました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しており、2018年1月以降は概ね3%未満で推移していました。2021年9月からは久しぶりの大幅上昇となっていましたが、2022年7月以降は低下傾向となっていました。今年7月以降、若干の上昇に転じています(2018年1月2.0%、2月2.3%、3月2.3%、4月2.4%、5月2.9%、6月2.8%、7月2.3%、8月1.9%、9月2.6%、10月3.1%、11月2.5%、12月1.6%、2019年1月1.6%、2月2.4%、3月2.3%、4月2.6%、5月2.3%、6月1.6%、7月2.2%、8月3.1%、9月1.7%、10月1.3%、11月1.8%、12月3.1%、2020年1月3.6%、2月2.7%、3月2.8%、4月1.9%、5月2.4%、6月3.2%、7月3.1%、8月2.0%、9月2.9%、10月3.7%、11月3.7%、12月2.9%、2021年1月2.6%、2月1.7%、3月2.1%、4月2.7%、5月3.0%、6月2.7%、7月3.3%、8月3.4%、9月5.9%、10月6.8%、11月7.9%、12月6.7%、2022年1月4.1%、2月6.3%、3月7.2%、4月7.3%、5月7.2%、6月7.8%、7月5.4%、8月4.9%、9月4.4%、10月3.6%、11月3.2%、12月2.9%、2023年1月3.0%、2月2.2%、3月0.7%、4月1.1%、5月0.5%、6月0.0%、7月1.9%、8月3.2%、9月3.8%)。なお、9月と比べると10月は0.1%の上昇でした。
ガソリン価格は、政府による価格メカニズムにより国際価格に概ね連動して動いています。9月の4663リエル/リットルから、10月は4397リエル/リットルに下落しました。ディーゼルは、9月の4900リエル/リットルから、10月は4697リエル/リットルに下落しました。国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、ロシアのウクライナ侵略の影響を受けて急激に上昇し2022年3月初めに130ドル台にまで上昇した後、一旦沈静化しましたが、今年中盤には再び上昇傾向となり90ドル以上に上昇していました。しかし、足元は70ドル台にまで下落してきています。カンボジアはガソリン類を全量輸入に頼っているため、カンボジアのガソリン価格も国際価格に連動しています。2023年中盤に上昇した後、最近落ち着いてきています。
国際機関は、2023年のカンボジアの物価上昇率については安定的と予測しています。アジア開発銀行は3.0%、世界銀行は2.5%、IMFは2.0%、AMROは2.3%と予測しています。
(写真は、プノンペン南部の新しい橋梁)
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ガソリン価格は、政府による価格メカニズムにより国際価格に概ね連動して動いています。9月の4663リエル/リットルから、10月は4397リエル/リットルに下落しました。ディーゼルは、9月の4900リエル/リットルから、10月は4697リエル/リットルに下落しました。国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、ロシアのウクライナ侵略の影響を受けて急激に上昇し2022年3月初めに130ドル台にまで上昇した後、一旦沈静化しましたが、今年中盤には再び上昇傾向となり90ドル以上に上昇していました。しかし、足元は70ドル台にまで下落してきています。カンボジアはガソリン類を全量輸入に頼っているため、カンボジアのガソリン価格も国際価格に連動しています。2023年中盤に上昇した後、最近落ち着いてきています。
国際機関は、2023年のカンボジアの物価上昇率については安定的と予測しています。アジア開発銀行は3.0%、世界銀行は2.5%、IMFは2.0%、AMROは2.3%と予測しています。
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