先月八甲田山でむつ市からタケノコ取りに行った方がクマに襲われて亡くなるという痛ましい事故がありました。
クマ被害の多くは山菜やタケノコ取りなどで笹薮をかき分けて単独で行動中にばったり出会ってというパターンが多く、クマは人を恐れて自ら回避をするので鈴やラジオなどで人がいることをクマに分かるようにしておけば安全と思われていましたが、山と里との境界が不明確になったことや、乱獲の反動から捕獲があまり行われなくなったことなど、複数の要因が重なって人との接触を怖がらない、場合によっては人はエサを持っているあるいは人がエサそのものと考えているとしか思えないような行動をするクマが増えてきているようで、実際にキャンプ場や人の居住地域でクマに襲われる被害も徐々に増えてきています。
そのような中では登山もやはりクマ被害の危険が伴います。
いつもリュックには複数のクマ鈴をつけ、クマスプレー(唐辛子エキス)も携行し、時折ホイッスルを鳴らしたり、大きな声を出したりするようにしていますが、人を恐れず襲う習性をもったクマには太刀打ちできません。
というわけで、特に登山者の少ない時のリスクが高いので、岩木山スカイラインを使って八合目まで一気に上がり、クマと出会う可能性の低いコースを歩いてきました。
岩木山神社から登る百沢コースは、比較的雪解けが遅くてまだ途中には雪渓が残っていて、九合目のちょっと先にある鳳鳴ヒュッテから百沢コースを下りていくと登山道のあちこちに岩木山の固有種であるミチノクコザクラが咲いていました。
今後クマの問題は続いて行くと思いますが、とりあえず人を襲うクマについては捕獲をしてもらって、安心して登山ができるようになって欲しいと思います。
そのためにも私達一人一人ができる(しなくてはならない)ことを皆で考え実行して行かなくてはいけませんね。
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