Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

印象派を超えて@広島県立美術館

2014-02-02 21:07:13 | 美術館
広島県立美術館に行ってきました~

「印象派を超えて~点描の画家たち」
クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に

フライヤーはゴッホの「種まく人」
ミレーの「種を蒔く人」の模写と言いつつ
ミレーみたいに宗教画っぽい雰囲気ではなく
じゃがいも時代に農民を描いたように
単純に農夫を描いてみました~ってカンジ
種蒔く人もなんだかコミカルな印象で
ついぷぷっと笑ってしまいます

dolce-vitaの大好きなアルフレッド・シスレー

「舟遊び」
青空がちょっと青め…夏なのかな
構図も何もたまりません
シスレーの絵の前に立つと
その空気感に前髪をそよそよと撫でられたような気持ちになる(*^_^*)
(↑どこにいても、おばか)
「森のはずれ、6月」
この作品はシスレーの特徴ともいえる青い空もその青を映した川面もなし。
森のはずれ。
でもその空気感はやはりそこに描かれていて
梢の葉っぱをさやさやと撫でていく。
大好き

ヴラマンクの赤色やゴッホのレストランの絵、
気になる作品はいろいろあったけど
今回dolce-vita的にハートわしづかみにされたのは

レオ・ヘステル「モントフォール近くの風景」
空の色が、黄色や水色、ピンクで、太く力強いタッチで描かれてます。
蛍光色にも見える眩しい色づかい
ちょっと梅原っぽい~
気になって仕方のない魅力的な作品でした

1周めは気に入った作品の前を何度かうろうろしながら
ルンルンで作品を眺めてました
2周め、少しだけ落ち着いて眺めると
この展覧会って、なんかスゴいんじゃないかなって思った。

1印象派の筆触
2スーラとシニャックー~分割主義の誕生と展開
3ゴッホと分割主義
4ベルギーとオランダの分割主義
5モンドリアン~究極の帰結

光や色彩を表現するために
印象派が感覚的に始めた筆触分割という技法をもとに
スーラが科学的に理論化して点描技法として進化させ
それがヨーロッパ各地に広がって
ついに抽象絵画へと発展していった過程。

英語タイトル “DIVISIONISM” そのままに「分割主義」の変遷を辿る展覧会

ミーハーがきゃっきゃと絵を観て歩くだけで
分割主義というものを何となく肌で感じた気がした。

そもそも2から4まで延々点描画
点描画をそんなに大量に並べてみるのは初めての経験

点描画って今までは単に印象派の亜流ってイメージだったのが
こんなにもたくさんの画家に影響を及ぼし
それぞれの画家によって様々な試行錯誤がなされ
なんとその系譜がモンドリアンまで続いているなんて

今まで考えてもみなかった世界が
ぱーっと拓けた感じで大カルチャーショックでした

展覧会としてとっても完成度が高い?
とっても興味深い展覧会でした。
素晴らしい~