Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日7. 大きな鯨

2016年03月12日 | field work
 2005年春先の瀬戸内海を訪れた集落めぐりは面白かった。画像は、伝建地区御手洗から木江地区へ足を伸ばしたときのものだ。平地が少ない島だから木造3階建てはあたりまえで、なかには5階立てもあった。この画像もスライドフィルムからのデジタルデュープである。露出オーバーだったがPhotoshopが地面の色を再生してくれた。
 使用したのはキャノンのフィルム機材だが、何故か私と相性が良い。高校生の頃最初に使った本格的機材がキャノン6Lだったからかもしれない。当時ニコンF持ちの友人の前では少し恥ずかしくて鞄から出せなかったという懐かしい記憶もあるが、肩肘張らずに撮影できる機材である。だから今でもEOS1DsMarkⅢが研究室のデスクに置いてある。
 そのキャノンが07年以降収益が下降し続けている。キャノンは多くの製品アイテムがあるが、やはり稼ぎ頭はデジタルカメラとプリンターである。それが投資家向けの情報によれば、スマホの台頭とcloud環境の拡大で、近年とみにふるわなくなったとある。さらにはマイクロフォーサーズが追い打ちをかけた。現在では、アジア市場が唯一の維持基盤となっているようだ。
 実際私もキャノンのプリンターは、何台も使用しているが、いかんせんインク代がすこぶる高いので、次第に出力しない仕事のやり方に変わっていってしまった。
 キャノンのWEBサイトをみると数多くの製品アイテムがみられるが、主力製品がふるわないと他に目玉となれるようなアイテムがないのも特徴である。だから大きな鯨が瀕死の重傷であえいでいるようにも思われる。
 そんな個人的気分もあって、少しEOSな日を続けているのかも知れない。

広島県呉市大崎上島木江地区
EOS3,EF28-135mm,エクタクロームⅡ
コメント
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