Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日12. 学位記

2016年03月20日 | field work
 操作することに慣れているし、それ自体が好きなオタッキー志向理工学系のニコン、一切オートで撮影できて面倒がないですよという文系のキャノン、当然内視鏡を始め医療機器に使われている医学系オリンパスといった具合に、撮影機材とアカデミックな属性とが少しは関係するだろう。
 でっ、私のようなアート&デザイン系はなんだろうか。対象が建築だから、ここは理工系ニコンか。それは実験装置的でつまらんと思いだしたら最後で、もうあれやこれやと徘徊することになる。つまりその時の意識で歌舞伎のようにコロコロ変わる身代わりの早さがアート&デザイン系なのだ。フィルム時代ならばCONTAXという最良の選択肢もあったのだが、いまはそんなブランド自体がない。
 結局画家の岡村太郎が使っていたという論拠にならない理由で私はオリンパスに落ち着く。げっ、それは医学系かよ。大学院の時に建築計画の先生が思わずこぼした一言「大体工学系の博士号と医学系の博士号とを一緒にしないでくれよな!」という台詞を思い出す。つまり何本かの審査付学術論文を学会誌に投稿することが前提の工学系よりは、何でも書いて出せば学位をくれる医学系の方が博士になることが容易だったとする当時の状況があった。
 そんなことにこだわりだしたら、今の私が勤務している大学は医学系が牛耳っているので私の商売が成り立たない。最も今はどんな専門分野の博士論文の審査過程もほぼ工学系のシステムに準じているはずだが。
 さて学位記の堅い話で画像が通俗的世界の典型例心斎橋筋ですか。そのミスマッチ感覚がアート&デザイン系さ(笑)。

大阪市心斎橋
EOS1DsMarkⅢ.EF50mm/F1.8
ISO1600,露出補正0,f4,1/1000
コメント
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