Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編256. 空白の日本地図

2016年01月18日 | diving
 今日は、東の方で雪が降っていたらしい。そのあおりで京都も暗い雲と雨。最悪の天気の出勤だ。昼からなごやは晴天がみえて少しホッとするが、気温は低そうだ。
 最近京都のスーパーの食材には、生産地の地名が入っているものが多い。どこのものを食べているか不安なので食材に生産地の地名を明記するという発想自体がいかにも東京人の考えそうなことだ。
 大体京都の野菜は、街の郊外で生産しているのであるし、それに近郊の農家が軽トラックで自分のところで採れた野菜をもって売りに来るのだから、そんなアホなことをする必要が全くなく構造的に京都産なのである。聖護院大根やカブとか九条ネギといった具合に地元でしかとれない野菜も多い。
 京都は米や野菜は地元産であるが、近世以来流通の都市として成立してきたから西日本を中心に食材が集まる。それにしても最近生産地がわからないと不安なんだねぇー。それ自体がいかにも我が儘な東京人的発想だよな。
 京都のように近世から流通都市であれば、生産地明記なんか不可能よ。そういうと東京郊外あたりのスーパー通いの主婦は烈火のごとく怒るだろうか。
 大体さあ、東京人がこぞって買ってゆく京都三島亭のお肉だって生産地は表示できないよ。あそこのお肉は、その時に一番美味しい肉を各地から仕入れているのだから生産地表示なんか無理ですよ、というのが京都人から聞いた話ですけど。
 そんな具合だから、私の頭の日本地図は、東は長野県までしかなく、その長野県も雪だから今は車では行けないのでかすれている。冬は西か南か西南かというわけで沖縄に足繁く通っている。東北の雪の温泉なんかとても寒くて行く気分ではないし、そんなのをとても情緒だとは思えないけどね。今は昔のような美味しい札幌ラーメンもないし、長野県より東とか北というのは、今の私には空白の日本地図の中なんです。
 今週は、京都に雪予報が3日分出ている。本格的に寒い日が続く。あと二週間の辛抱だ。

沖縄県慶良間諸島
ニコンCoolpix AW130
ISO200,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4.1/30
コメント
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