Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE886. STAP細胞騒動

2014年03月15日 | Kyoto city
 STAP細胞が話題になっている。つまりNature誌に投稿した小保方論文を第三者が同様の手順で実験しても再現できないとか、あるいは博士論文引用ではないかとするマスメディアの反応だ。STAP細胞騒動である。
 さてそのNature誌の版元をしらべたら、なんと学術団体ではなく出版社ではないか。日本で言えばNewtonに該当するのか。だから出版社の記事であれば、世の中に論文の成果を知らしめるためだから、 博士論文の画像を引用しても一向にかまわない。従ってNHKなどの反応は間違っているといえよう。ホントに論文世界を知らない連中達ばかりだ。
 このNature誌は、学術論文を主に掲載しているわけだが、Wikによれば例外的だがネッシーに関する論文とか、超能力を扱った論文まであり、定説に異を唱えるとする編集方針からすれば、その性格は商業ジャーナリズム的といってよいのだろう。
 従ってNature誌には、何を書こうと自由である。当然発表した論文を取り下げる必要もない。問題は前者の一般性がないではないかとする問いに絞られてくる。
 私の見解では、商業誌であれば一般性がなくても仮説であってよいのだろう。その理由は、世の中大いに大胆な仮説ばかりで社会や行政が動いているからだ。例えば東海地震や南海地震といった話題や放送番組や、行政の対応がそうだ。そういうことを思えば、商業雑誌の記事ぐらいでマスメディアが過剰反応するのは、首をかしげるばかりである。
 今回の一件を振り返ると、マスメディアのアカデミック音痴と言うことばが思い浮かぶ。商業誌だから雑誌が売れることが大前提の編集だし、放送局は一般人の関心をもたれる話題に終始する。そんなマスメディアが、いきなりアカデミックな話をするものだから、珍奇なことばかりおきる。あまりアカデミック=知の世界を芸能週刊誌みたいに扱ってほしくないですね。

京都市・天使突抜道
OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DG 9-18mm/F4.0-5.6
ISO200,焦点距離9mm,露出補正-0.3,f6.3,1/160
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