徳島は、京都から高速バスで3時間で着くので意外に近い。その足でローカル線に乗ること1時間20分、さらにタクシーで吉野川を渡ると伝統的建造物群保存地区の美馬市脇町だ。うだつが特徴の商家のたたずまいがある。古民家を修復してあるため、ともすれば時代劇のセットのように往事の空気が感じられて、街並みは大変綺麗である。
日本も、ヨーロッパのように昔の風景を今に残すとしたら、脇町のような風景が全国に存在していたであろう。こうした風景が今も日本中に残っていると仮定したら、そりゃイタリアのような世界遺産がばっこする国家になっていただろう。だが残念ながら、日本のほとんどの街は、美意識や文化を捨て、昔の風景を切り捨て、新建材の住宅や無粋な鉄骨やコンクリート造の無国籍建築ばかりになってしまった。もはや手遅れである。
昔の建築や風景を残しながら、現代のライフスタイルを実現する方法は、インテリアと税制度の問題だから、実はいくらでも解決方法があったのに大変残念だと思う。つまり我々の世代で日本の伝統文化を葬り去ったというわけだ。悲観的な見方をすれば今あるのは、形骸化したジャパン・イメージでしかない。もう伝統的日本文化はないのだと言い切ってよい。
OLYMPUS E-M1,LEICA MACRO ELEMARIT45mm/F2.8
ISO200,露出補正-0.3,f5,1/320.
日本も、ヨーロッパのように昔の風景を今に残すとしたら、脇町のような風景が全国に存在していたであろう。こうした風景が今も日本中に残っていると仮定したら、そりゃイタリアのような世界遺産がばっこする国家になっていただろう。だが残念ながら、日本のほとんどの街は、美意識や文化を捨て、昔の風景を切り捨て、新建材の住宅や無粋な鉄骨やコンクリート造の無国籍建築ばかりになってしまった。もはや手遅れである。
昔の建築や風景を残しながら、現代のライフスタイルを実現する方法は、インテリアと税制度の問題だから、実はいくらでも解決方法があったのに大変残念だと思う。つまり我々の世代で日本の伝統文化を葬り去ったというわけだ。悲観的な見方をすれば今あるのは、形骸化したジャパン・イメージでしかない。もう伝統的日本文化はないのだと言い切ってよい。
OLYMPUS E-M1,LEICA MACRO ELEMARIT45mm/F2.8
ISO200,露出補正-0.3,f5,1/320.