Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE884. 桶之下図子

2014年03月12日 | Kyoto city
 今日は、大学後期日程の入試であった。午後から小論文の採点に関わっていた。
 出題は新しい国立競技場のコンペ入選案に対する日本人建築家の論評を資料としてあげた。つまり風致地区第1号の地区に景観と運営管理面でそんなに巨大なダイオウイカがいるのかという新聞記事である。もちろん社会的に話題になっているトレンディなテーマでもある。だから誠心誠意お仕事をして今日は疲れた。
 さてその後はクロッキー教室へでかける元気もなく、京都の街を少しばかり徘徊しながら帰宅。前にも書いたが京都には、有名無名の路地が大変多い。
 いつも通るときに少し気になっていたのだが、住宅地図で見ると、通から路地へ入り、突き当たりを右へ曲がり、さらに突き当たりを右に曲がると、もときた通にでてくるというコの字型の路地である。
 そこでどんなんかなと思って、この路地にはいってみると、オオッ、見事で綺麗な京町屋があるではないか。町屋発見、感激!。こういう奥座敷のようなところは住むと大変静かで快適だろう。裏はお寺の庭で緑があるから東からの採光はよさそうだ。路地という空間は、表通の空気をゆるやかにシャットアウトして大変静かなたたずまいを都心の中に出現させている。
 こういうグッドな景観に出くわすことがあるので、路地の徘徊は面白い。この路地に名前はなさそうだが、仮に町名をとって桶之下図子と呼んでおこう。

京都市・東洞院
OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DG 17mm/F1.8
ISO3200,露出補正-0.3,f1.8,1/10
コメント
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