Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE885. なんだったんだろう

2014年03月13日 | Tokyo city
 代休をとって東京へ出かけ、4件の用事を片づけ、夜遅く京都に戻った。
 昼に神保町の「いもや」で天麩羅定食を食べ、その後路地裏にある「さぼうる」でお茶。これらの店は中学の頃から通った。さぼうるは、昔も今もスキップフロアの店内や家具も全く変わらない。マスターだけが歳をとった。昔の日々を思い出しながら、人間だけが変わってゆくんだなと、しみじみ。
 三番目の要件で、実家に立ち寄り昔の本の整理をした。それも大学の頃のものである。こんな本にこだわっていたのか、と当時の浅はかさを痛感した。もちろんこだわることで多少は賢くなったが、今から思うと一寸ねぇー、発想が古すぎるよ。
 結局手元に残したのは、阿部公正先生の著作とか、京の町屋という選書といった建築デザインシリーズだ。カースタイリングなんか創刊号まであった。あとはライフの写真シリーズぐらいだろうか。取り急ぎかき集めて梱包した。大学で選別して、不用なのは図書館だな。
 結局若いと言うことは、いろいろとこだわりの世界なのだけど、今から思うとどこか迷っている自分がいるようだ。結局埃だらけになって選別していた。
 今回は、過去を振り返るがテーマであったか。振り返ったけれど、こんなものかという感じが強かった。明日は廃品回収という声に脅されて、せわしく選別していた。結局文庫本などは全部捨て、ゴミ袋が10杯ぐらいになった。もちろん今手に入らない文庫本もあるが、捨てることに未練はない。
 若いときのこだわりなんて、今の自分からみれば、全く価値がない。あれは、なんだったんだろう、そんな感じがしていた。残したいものが、デッサンとか水彩画といった自分が制作したものだと気がついたとき、人間の本能として自分史をつくりたいのだなと思った。

東京都・神田神保町
OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DG 17mm/F1.8
ISO3200,露出補正-0.3,f1.8,1/10
コメント
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