Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE893. フォトグラファー

2014年03月22日 | Photographic Equipment
 さてフォクグラファーという人種について考えてみよう。フォトグラファーは、機材が人並み以上に使いこなせるなど撮影技術のある人と言う答えは×である。我々研究者の立場から見ると、プロもアマチュアも同じ機材を使用する撮影の分野というのも珍しい。機材が同じであれば、あとは経験の差ぐらいしかないから、技術云々という話はありえない。
 では何が違うのか。例えば紛争をしていて入れないアフガニスタンのユキヒョウを撮影するといった具合に、合法的に入れないところへ潜り込んだり、容易には見られない対象にアタックする実行力のあるのがフォトグラファーだ。時には、戦時下の非合法的世界へ、時には南極へ、ときには酷寒のヒマラヤに行くといった具合に、命知らずのサバイバルな冒険者達なのだろう。
 従って撮影技術というよりは、非合法的世界をすり抜ける智恵や方法とか、酷寒の中で生き残れる方法とか、道なき道を四駆で走り回れる技能や装備に関する知識と言った具合にサバイバルの知識や技術や体力がまず必要になる。そんな生きるための、あるいは生き延びるための、サバイバル技術と体力があり、神経が図太く命知らずの輩がフォトグラファーだろう。まあ軍隊と一緒だ。
 日本の代表的フォクグラファーと言えば世界百名山を空から撮影した白川義員さんだろう。空からといってもヒマラヤでは高度8000m以上を、飛行機の窓ガラスを取り外して撮影するわけだ。酸素の希薄な世界で、窓から機材を出して撮影する、そりや異常な神経の図太さだろう。
 私はフォトグラファーの世界の人間ではないので、街を徘徊する研究者ぐらいで調度良い。従って機材もオリンパスで十分ということになる。元ニコンフリークはそう思うな。

OLYMPUS E-M1 LEICA ELEMARIT45mm/F2.8
ISO3200,露出補正-0.3,f2.8,1/50
コメント
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