Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE874. 立誠小学校

2014年03月02日 | Kyoto city
 木屋町通、高瀬川沿いに元立誠小学校がある。立誠小学校という音感がとてもよい。それは「論語」の一節から命名され、『人に対して親切にして欺かないこと』を意味し,未来を担う子供達への願いがこめられたものと、WEBでは解説していた。都心に建っている歴史ある小学校といったら、東京では銀座の泰明小学校とか明石小学校だろうか。
 旧土佐藩邸跡に建てられた立誠小学校は、現在学校統合が進んで廃校となり、 シティアートなどの展示スペースや映像シアターとして利用されている。3階にあがると自彊室 と呼ばれる80畳の和室があるのが、いかにも京都の学校だ。
 私は見逃したので残念だったのだけど、先日は「フォスター卿の建築術」という映画を上映していた。ここでは、一般の映画館では見られないアーティスティックな映像作品がいつも上映されている。横浜でいえば今は閉館されてしまったZAIMだ。ただしこちらは京都のシティアートの牙城として今も健在である。
 さて京都の小学校には、力作と思われる近代建築が数多くあり、学校統合で廃校にされたものも多いが、再利用されているものもままある。そんな建築を訪ねると、少しきしむ木の廊下、階段の擦りきった手すり、古いスチール製の窓枠、或いは白いタイル貼りの水飲み場など、時間の蓄積が感じられていて面白いものがある。

京都市・備前島町立誠小学校
OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DG35mm/F1.8
ISO100,露出補正-0.3,f1.8,1/60
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする