福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

雪は天から送られた手紙である

2007-01-25 22:49:06 | 四季折々

070125今朝の札幌の気温はマイナス4℃。朝7時半頃のキャンパスはまだ除雪が完全でなく、降り積もった雪で道なき道を歩くことになります。さらさらの雪ですので、爽やかさがあります。

今日は学部の全学共通講義『寒冷圏の科学』最終日。遅い午後、低温研のある院生の方が所内メンバー全員に、今日低温研で降ってきた雪の結晶の写真を送って下さいました。小六花のきれいな雪の結晶でしたので、講義で受講生の皆さんに披露することにしました。

『雪は天から送られた手紙である』(中谷宇吉郎)

この言葉は、新たな意味あいを含んでいるように思います。地球環境の何らかの情報を雪から読み取れるのではなかろうかと。

夕方の『寒冷圏の科学』では雪の結晶に関して十分講義することは出来ませんでしたが、この講義を通して私たちのメッセージが若い人たちに伝わってくれていることを願って止みません。

80名余の受講生に、「南極へ行きたい人はいますか?」と問うたところ、10人くらいの方が手を挙げました。彼らの中から未来の南極観測隊員になってくれたなら、望外の喜びです。

来年度はもっと工夫を凝らした講義にいたします!

大学学部の後期授業は、今週で終了し、試験期間に入ります。