今月初めの3月9日と少し前の話になりますが、最軽量級を中心に一時代を築いた高山 勝成が突如現役からの引退を発表してしまいました。
僅か数ヵ月前となる昨年師走に、比国のリングでマイナー団体IBO王座を獲得したばかりの高山。超がつくほどの格下選手が相手だったとはいえ、依然としてその持ち味である機動力と手数が健在だということをその試合でアピールしていました。
(高山の最後の試合となったIBOタイトルマッチ)/ Photo: Facebook
2000年10月に、10代でプロデビューを果した高山も41歳となりましたが、今後もまだまだ活躍が期待できただけに、このタイミングでの引退発表には残念というか意外な感がします。
2005年4月にWBC最軽量級王座を獲得した高山。その王座は初防衛戦で手放してしまいましたが、その後日本国内、WBA暫定、IBF(2度)、そしてWBO(2度)と次々にベルトを獲得してきた高山。その他にも王座獲得はなりませんでしたが、ライトフライ級で日本国内王座とWBOタイトルに挑戦しています。また、アマチュアに転向して東京五輪への出場を目指しました。
(最軽量級の王座を次々に獲得していった高山)/ Photo: Yahoo! JAPAN
日本国内以外のも、南アフリカ、比国、メキシコ、米国のリングにその雄姿を披露。まさに世界を相手に戦い抜いてきました。終身戦績は35勝(12KO)9敗(2KO負け)。数字以上に多彩なボクシングキャリアを積み重ねました。もう少しボクサーとして戦う姿を見せてほしかったですが、何はともあれ長い間お疲れ様でした。
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