DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ジョシュア、ガヌーを一蹴(ヘビー級x3)

2024年03月10日 05時24分30秒 | 世界ボクシング

現地時間の一昨日8日、サウジアラビアで行われた試合結果です。
ヘビー級戦(10回戦):
アンソニー ジョシュア(英)KO2回2分38秒 フランシス ガヌー(カメルーン/仏)

*昨年10月末に行ったプロデビュー戦で、現役の世界ヘビー級王者タイソン フューリー(英)と対戦したガヌー。僅差の判定で敗れるも、ダウンを奪うなどフューリーに地獄の入り口を見せています。

37歳の超新鋭が2戦目に対戦したのは、王座から転落したとはいえ、いまだに世界トップレベルの実力を保持しているジョシュア。試合前の予想では、ジョシュアの実力を評価しながらも、ガヌーが英国人の打たれ脆さに付け入り、大番狂わせを演じるのではないかという期待を込めた声も多数聞かれていました。

しかし現実は、ガヌーにとりとてつもなく残酷なものとなってしまいました。慎重な立ち上がりを見せた両選手でしたが、初回半ばにジョシュアの右でガヌーがダウン。ジョシュアはガヌーに回復の暇を与えずに、2回に同じパンチで2度のパンチを追加しライバルを完全にKO。

ジョシュア、フューリー、オレクサンデル ウシク(ウクライナ)、デオンティー ワイルダー(米)が牛耳っていたここ数年のヘビー級戦線に、「ガヌーが新たな風を吹き込むのでは?」と、そんな希望もありました。しかしこの一戦は、ジョシュアの完全復活を印象付けるものとなっています。

3度目の世界王座獲得に失敗して以来、4連勝(3KO)を飾ったジョシュア。あとは世界戦のリングへの再登場の機会を待つだけになりました。敗れたガヌーですが、これを最後にボクシングから身を引く可能性も無きにしも非ず、と言ったところでしょうね。

 

WBOヘビー級戦(暫定王座):
挑戦者ジョセフ パーカー(ニュージーランド)判定2対0(115-111、114-112、113-113)王者張 志磊(中国)

*2022年秋に世界王座への返り咲きに失敗したパーカー。しかしその後はワイルダーを破るなど4連勝。復調の兆しを見せていました。3回、8回に、ナチュラルな強打者張の左でダウンを喫したパーカーですが、それ以外のラウンドはライバルをリード。暫定ながらも約6年ぶりに世界の頂点に返り咲くことに成功しました。

敗れたとはいえ評価を落としていない張。今回の一戦には再戦規約があるので、両者によるリマッチが即実現する可能性が高いのではないでしょうか。

 

ヘビー級戦(10回戦):
ジャスティン フニ(豪)判定3対0(98-92、96-94x2)ケビン レリーナ(南ア)

*「パーカーに続け」をスローガンに、中東の地に初登場となった南太平洋の星フニ。最終回にレリーナの強打に捕まり、逆転TKO負けの大ピンチを迎えてしまいました。しかし何とか試合終了のゴングに逃げ込み、その戦績に白星を加える事に成功。全勝記録を9(4KO)に伸ばしています。

この試合には空位だったWBOグローバル王座が争われています。レリーナは昨年11月にWBC18番目の階級の暫定王座を獲得していましたが、その王座については何ら触れられることはありませんでした。

 

それでは、2024年3月10日現在のヘビー級王者たちの顔ぶれを確認しておきます。

WBA(スーパー):オレクサンデル ウシク(ウクライナ/防衛回数2)
WBA(レギュラー):マヌエル チャー(独
/0)
WBC:タイソン フューリー(英/3)
IBF:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/2)
WBO:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/2)
WBO(暫定):ジョセフ パーカー(ニュージーランド/0)
OPBF(東洋太平洋):ジャスティン フニ(豪/1)
WBOアジア太平洋:ウラジスラフ シレンコ(ウクライナ/0)
日本:但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3/1)

*ヘビー級の今後は、5月18日に予定されているウシクとフューリーによる王座統一戦の結果を待たなければなりません。しかし本当にその一戦は行われるのでしょうか?疑わしいものです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする