DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

二人とも現役だったのか...(ライト級)

2018年06月21日 00時39分53秒 | 世界ボクシング
先週末16日・土曜日、メキシコで行われた試合結果です。
ライト級10回戦:
元WBOスーパーバンタム級王者ウィルフレド バスケス(プエルトリコ)KO3回 元3団体スーパーフライ級王者クリスチャン ミハレス(メキシコ)

*日本でもお馴染みの元世界王者同士の対戦。てっきり両選手ともすでに現役から退いていると思っていました。

ミハレスの引退試合として行われた一戦ですが、ミハレス陣営としては、名前があって、危険度の少ない対戦相手を選んだつもりでしょう。しかし結果はミハレス陣営の思惑とは一致しませんでした。

この試合がちょうど70戦目となったミハレス。2014年3月に、当時WBCスーパーバンタム級王者と君臨していたレオ サンタ クルス(メキシコ/現WBAフェザー級王者)に大差判定負けを喫してしまいましたが、その後は10連勝。対するバスケスは、2016年10月に、同胞のファン マヌエル ロペスに11回TKO負けを喫しており、それ以来試合から遠ざかっていました。しかもロペス戦を含め3連敗中と完全に終わった選手と見られていました。

ミハレスが来日してWBCスーパーフライ級の暫定王座を獲得したのは2006年の秋。バスケスがWBOスーパーバンタム級王座に就いたのは2010年2月。両者が世界の第一線で戦っていたのは、かなり前になるんですね。今回両者はスーパーフェザー級強の132ポンドでリングに登場。ミハレスの腹回りは弛んでいましたが、1年半ぶりの実戦だったバスケスは、それなりに引き締まった体格でリングに登場しました。

もちろん、両者には多くの期待を寄せてはいませんでした。しかしそれなりのボクシングを見せた2人の元世界王者。どちらともいえない流れのまま3回に突入。その回の2分過ぎ、バスケスがミハレスをコーナーに追い込み連打を浴びせます。最後はプエルトリコ人の右がメキシカンをフロアに送ると共に鼻を破壊。ミハレスはカウント内に立ち上がることができず、試合はそこで終わってしまいました。

2014年11月以来の勝利を収めることに成功したバスケス。戦績を25勝(20KO)7敗(2KO負け)1引き分けとしています。今後も現役継続なんでしょうかね?そのボクシングスタイルは、父のバスケス・シニアより、同胞の先輩ミゲル コット似といったほうがしっくりきます。

残念ながら有終の美を飾れなかったミハレス。戦績は59勝(27KO)9敗(2KO負け)2引き分け。この試合で引退するとは言っていましたが、まだまだ戦い続けそうな気がします。