キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

幻の味

2015年10月26日 | Weblog
坪内祐三「人声天語2」を読了した。
その最後の章、2015年6月号の「サヨウナラ本福寿司」を読んでぶったまげた、大阪らしい大阪寿司の本福寿司が店を閉じたのだ。

心斎橋大丸前にあり、大丸酒売り場で仕事が終わり、此処でバッテラなどを肴に酒を呑むのが楽しみで、大阪らしい風情を感じる最後の砦だったが、大阪らしくない今風の店に呑み込まれてしまったのだ。

同じ章に、銀座の「よし田」の閉店が出てくるが、同じように風情の良い蕎麦屋だったらしい。
というのは、数ヵ月前に初めて出かけたらシャッターに貼り紙があり閉まっていたのだ。
まさか閉店とは思わず、改築をするのだろうと高をくくっていたが、吉田健一が食べたコロッケ蕎麦がもう永遠に喰えなくなるのだ。


コメント
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