キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

横浜夜のにぎわい

2012年11月08日 | Weblog
今週は月曜日の夜、鳥伊勢に行ったが満員で待たされた。奥の小上がりに33名の団体が入って大いに気勢を上げており、久々に80年代の喧騒を感じた。10分ほど待ってカウンターに座り、焼き方の棟梁の技に見とれ、33本の銀杏が白濁した黄色から透明感のある黄金色に変ってゆく様子や、椎茸がしわくちゃになってゆくさま、鴨葱がこんがりと焦げてゆくのを見守った。職人というのは、段取りと手際のよさが身上だが、見事なものだった。お陰で飲みすぎた。気がついたら大関の樽酒燗を四合飲んでいた。

火曜日の夜、野毛の福家に行った。福寿の純米四合瓶を頼み、燗につけてもらった。何時も飲んでいる二合徳利に二杯取ったら残りがほんの僅かだった。一合五酌位かと思ったらけっこうはいるもんだ。今後そのように酒量を勘定して飲まないといけない。二階に二組団体が入り忙しそうだった。ボルドーの飲食店が暇だったので、日本の飲み屋がやけに好調に見える。冷奴シラス掛け、隠元胡麻和え、蛸ぶつ、鯵なめろうで、結局二合徳利三本空けていた。いや、二人でだ。

腹が減ったので清香楼へ行って、紹興酒の小甕を温めてもらって、野菜スープ、固焼き椎茸焼きそばを喰った。尖閣の問題で、何となく空いていた横浜のシナ料理屋も、この夜の清香楼は混んでいた。忘れやすい日本人の性向なのか、たっぷり飲んで喰って、こんな値段で良いのかと、ビックリするくらい廉いシナ料理の誘惑には勝てないということなのか、こんな店がいくらでもある横浜は本当に好ましい街だ。

月曜の昼には鮨、火曜の昼には蕎麦、昨日は36スパイスでインドカレーを喰っているので、一通り喰いたいものを喰った。フランスは食い物のヴァリエーションの幅が狭い、日本はひじょうに多いので飽きないし、ミシュランスターの多さを見ても分かるように質も高い。さて後は鰻と天麩羅を喰うかな。




コメント
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