キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

エールフランスにもの申す

2012年10月18日 | Weblog
今日はこれからフランスへ出張だが、一昨日エールフランスから予約した便の出発が遅れるとの連絡があった。突発事故ならともかく三日も前から遅れるなんてのは冗談じゃないぜ、人をなめるのにも程がある、パリからリヨンへの接続便が無く、予定が全部狂ってしまう。東京パリ間はエールフランスのドル箱路線のはずだ、多少無体なことをやってもアホな日本人は憧れのパリへ飛び続けるとでも思っているのだろうか。奢れるもの久しからずだ。

ワインに関しては、既にフランスの比率は大きく下がってきている。御仏蘭西に対する憧憬は、事ワインについては既に過去の話だ。アグリでも4年前までは65%あったフランスワインの比率が28%まで下がった。そのうち観光客の行き先も、ヨーロッパではスペインやイタリア、またチリ、アルゼンチンワインの活躍同様、南米にお客を取られてしまうんじゃないか。うちの娘なども、ローティーンの頃はパリ、ボルドーへと嬉々として遊んだが、二十歳になった今では東南アジア諸国やメキシコからグアテマラ、キューバへと出かけている。

話は元へ戻るが、今日はパリ時間の21:00過ぎにCDGへ到着予定、付近のホテルへ一泊して、翌日の一便でリヨンへ向かうことになる。急な予定変更で、リヨンで待っていてくれるドメーヌ・カレのヴァンサンにも迷惑をかけてしまうのが気の毒だ。今年は雹の害で畑が全滅し、ボージョレ・ヌーボーはおろかボージョレ一本も造れない悲劇的な状況になっている。それでも過去5年間ドメーヌを訪れ、試飲をしてはブレンド比率を決め、共同でアグリ仕様のボージョレ・ヌーボーを造ってきたので、ぜひとも今年も逢いたいとのこと。荒廃した彼の畑を見た後に、北部ボージョレとジュラの生産者を一緒に訪れることになっている。

誠実で善良な造り手に逢うと、そのワインの良さを日本に紹介して、どうにか売ってやらなけりゃと思うが、エールフランスの驕りには腹が立つ。大会社の横暴はフランスに限る訳ではないが、盛りのときにこそ細やかな気配りが必要だ。同じようなことを700年も前に、吉田兼好が徒然草で書いていたなあ。700年かけて改まらないことは、今後も改まる事は無いだろうね。

さて、外は雨、旅立ちには嫌な天気だ、傘を差しながらスーツケースを引っ張るのが厄介なだけなんですがね。






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