キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

コート・デュ・ヴァントゥー・プリムール 

2007年07月05日 | Weblog
今年からの新しい試みとしてコート・デュ・ヴァントゥーの新酒を取り扱いします。プリムールと書いてありますがヌーボーと同じです。フランスではプリムールのほうが一般的です。解禁日はボージョレと同じで、やはり11月第三木曜日で飛行機で日本まで運んできます。このメーカーはマルキ・ド・サドでお馴染みのカントペルドリです。中々良いワインを造りつづけているのですが、昨年10月にこのメーカーを訪れ、あのフィリップ・ソーサッド(北新地のクラブで、隣に座った女の子をネクタイで瞬く間に縛り上げた伝説を持つ)と今年のために試飲と話し合いをいたしました。

このワイン、コート・デュ・ローヌの新酒を集めてワイン品評会があるのですが、この10年間で2回もグランプリに輝いた実績を持っていて、フィリップの奴両手にそのときのトロフィーを抱えて満面の笑みを浮かべて自慢しておりました。実際飲んでみると南のワインのため果実味はふんだんにあり、加えてここのメーカー特有の旨味のような味わいがあり中々のものです。ボージョレがヌーボーで成功したためあやかり商法ではあるのですが、本来新酒はこの地区のもののほうが向いているのかも知れません。この地区のワインは良いワインを造ろうと濃縮すればするほど日本人の味覚から離れて強く濃くなってゆきます。いっそのこと色が濃くタンニンも糖分も多いブドウからさっと醸した新酒でいただいたほうが我々の口に合うのかも知れません。

ボージョレにはリヨンという大消費地が直ぐそばに在った事が幸いしましたが、ここにはそれが無かったため交通機関の発達まで新酒と大都市をつなげる手段を待たなければいけなかったのでしょうか。日本ではあまり見かけません、人がやっていないことはやってみる価値があります。どれだけ受けいられるかとても楽しみではあります。今年は赤とロゼのプリムールを発売します。ラベルはこのワインが持っている香りと味わいの要素、チェリー、赤いベリー、花びらが黄色い地にちりばめられた、こうして書くと華やかそうに思われるでしょうが、割と落ち着いたデザインです。ボージョレヌーボーに較べて少しだけ廉く販売できると思います。ぜひ一度お試し下さい。きっとお口に合うはずです。
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