キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

好ましいワインとは如何なるものかⅠ

2007年07月18日 | Weblog
今朝の横浜は曇り、梅雨はもう直ぐ空けるとは思うのですが、梅雨の合間の晴れの日が今年は少なかったですね。そのため冷涼な夏が続いておりワイン業者にとっては吉、ビール業者にとっては凶の様相を呈してはいるのですが、何しろ強烈なユーロ高、もろ手を揚げて喜べない空模様ではあります。

ここ数年で¥1,000以下で美味しいワインをお求めになっている方へ、どのようなワインをご提供したらご購入願えるかの幾つかの要素がつかめてきましたが、ワインの購買のほとんどを占めるこの層の方が大きく二つに分かれている事も見えてきております。いわく、¥1,000以下ならたまにはワインを飲んでみようかなという方と毎日飲むからなるべく安くて口に合ったワインが欲しいという方です。

たまに飲まれる方の店頭でのワインの選び方を考えて見ますと、先ず価格、次にパーケージの気に入ったもの、何を選んで良いか根拠が無いわけですから、どこか第三者機関が美味しいと認めたというような情報があればより良いわけですね。低価格のワインを良くお飲みになっている方は、先ずは価格が大切な要素です。何しろしょっちゅう飲んでいるわけですから、積み重ねというのは馬鹿になりません。毎日¥500のワインを一ヶ月間飲んでおられる方は、月に一度¥15,000の高級ワインをお飲みになっている方とイコールの出費になるわけですから。この毎日お飲みになっている方というのが我々にとってとてもありがたいお客様なんですが、同時に最も難しいお客様になります。このような方は好みがはっきりなさっておりますから、多くても数種の気に入ったワインにしか手を出されません。もちろん好みの味わいである事、毎日飲んで飲み飽きがしない、食事の邪魔をしない、料理に対しての汎用性が広いなどなどクリアしなければいけない条件がとても多いのです。しかも出来る限り低価格でご提供できる事。パッケージは大きな要因になりません。品質本位になります。実を言うとこのカテゴリーのワインを開発するのに四苦八苦しております。

たまに飲まれる方は比率からいうととても多いので、全体としては大きな売上が期待できます。良く飲まれる方は比率がとても低いので、たまに飲まれる方と較べて総消費量が多いのかどうかははっきりいたしません。年々比率が下がっているとも言われております。それでも毎日飲まれる方に、これは良いといわれるワインを開発してみたいというのが我々の大いなる望みです。

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