



人工水晶の製造開発会社の社長・藤岡は、惑星探査機用の人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴く。宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた謎めいた少女ロサとの出会いを機に、インドの闇の奥へと足を踏み入れてゆく。商業倫理や契約概念のない部族相手のビジネスに悪戦苦闘しながら直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、資本と搾取の構造―まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。そして採掘に関わる人々に次々と災いが起こり始める。果たしてこれは現地民の言う通り、森の神の祟りなのか?古き因習と最先端ビジネスの狭間でうごめく巨大国家を、綿密な取材と圧倒的筆力で描きだした社会派エンタメ大作。構想10年、怒涛の1250枚!






藤岡とロサの話
生神様だったロサ、その後自爆テロに仕立てあげられたが結果失敗し生き延びていたのを、類稀なる聡明さをみいだしていた藤岡に救われ・・・と言うと、普通に幸せになりました。って思うけれど、壮絶。
途中何度も藤岡はもうダメなんじゃない?と思ったけれど、それでは物語の先はないからね。
三章 スラム
ロサに医者になる気はないか?と・・・日本の国立大学で、日本語での授業というハンディを負ってさえ、アジア系の留学生たちが成績において日本人学生を圧倒する。
四章 光彩
圧巻!
ここでも、もう藤岡はダメだ!いや、それでは終わってしまう。だから大丈夫。
身一つで逃げ出し流れ着いた村で、青年は見ず知らずの日本人に20ルピー札を渡してくれバスの停留所まで連れて行ってくれた。そんな事してくれるんだね、インド人!と感激した。
知らない世界・・・とてもよかった。
541pと言うのは図書館で予約したときからわかっていたけれど・・・おっとー2段っ!
大作を読みきった!
3日かけて、イッキヨミっていうかどうか・・・空いている時間は全てこの本を広げてエアロバイクにまたがっていた。
この物語を読んで、今でも世界のどこかでこのように過酷なお仕事をしている方々がいるんだわと・・・
商社のOLの非営業部だったから、直接聞いたことはなかったけれど、又聞きはしていた。
そういえば帰国子女枠で入れたい学校があるからと、転勤するお父さんと一緒にインドに行った人が居た。会社側もお父さんもいい顔しないけれど行くと・・・
仲良しにお手紙が来て、それはそれは大変らしいと書いてあったってことも思い出した。インドのどこだか忘れたけれど、その後のことは我が家も引越ししちゃったから・・・





老人福祉施設のデイサービスセンターに勤める純子は偶然、一生忘れようとしても忘れられない女性の担当になった。かつて、純子が小学生の頃、食べきれない給食を無理やり食べさせようとした女の―(『給食』)。「食い物の恨み」はこんなにも恐ろしい!食事にまつわる怖い話を語る女性たちのおしゃべりが次第にエスカレートしていくさまを描いた「怖い食卓」など、「食」と「女」をテーマにした心理ホラーをあつめた短編集。
嗅覚
珍味
遺品
弁当箱
給食
手作り
お裾分け
怖い食卓






給食
相川純子が占い師に念がすごいんです。マイナスの念って言われていたくだりで・・・スーパーの品出しパート時代の事を思い出した。
その職場はスーパーにありがちな、ボス的存在の人はいなくて、ふっくらとした穏やかな方ばかりで大変平和な職場だった。上司もめずらしい、と驚いていた。
ある日20代の奥さんが入ってくるまでは・・・
彼女はある人とふたりきりになるとものすごいイジワルを言ったりしたりするらしく、彼女とふたりだけにしないでとお願いされ、なんとなく交代で近くにいたことがあった。
何もしないじゃない?ってことになったけれど、していたのだ。たまたま忘れたことがあり戻った時にみてしまった。って人がいた。
意地悪されていた人は、泣く泣くやめてしまったのだけれど、後日別のお店であったときにすごい事を言った。
許さない、自分は念が強いからと・・・で、どうしたんですか?って聞いたら、念じた。と・・・えーちょっと待ってください。思わず私は何か気に障ることしました?って聞いてしまった。
他の方もこの話を本人から聞いていた。
次は誰をやるんだろうね?そのときはやめてもらおうね。って話していたら、数ヵ月後、昨日まで元気だったのにね?て、急な入院手術で職場復帰はすることなく・・・は?念?
これは偶然よね?ね?偶然よね?と、暫く職場は これ、イジワル? なんてことばが飛び交った。
マイナスの念・・・言い換えれば、憎んだり、恨んだりする気持ちが強すぎると、よくない結果を相手にもたらすことになるから、くれぐれも呪いすぎないように・・・って言われていたね。
ある女優もテレビで、あまり思わないように気をつけている。って言っていたのを思い出した。
私もその念ってやつがあったら・・・って、思ったの。
プラスの念だったらいいじゃない。って、プラスの念ってあるのか?
でも本当に欲しいのは・・・

「長寿村」はたしかに、やばい!そんな場所があるのかもしれない・・・
って読んでいたけれど、「給食」 を読んでよかったわ~・・・



どっさりの生クリームに、たっぷりチョコレートをかけた



ANAクラウンプラザホテル釧路・・・月に一度の


運のいいことに、ぴったりはまった。

ぬかりなく、出発前に予約して行った。なのに、あちこち行きまくっていたら時間内に到着できそうになかった。
だから早めにキャンセルした。もしかして他に待っているお客さんがいたらと思って・・・
で、ホテルに到着したら、なんと間に合っちゃった。やっぱり食べたいっ!
あの~先ほどキャンセルしたぺけぺけですけれど、間に合っちゃったんですが、無理ですよね・・・
そんなことを言って、入れてもらった

すぐにお部屋に行って着替えて ルンルルンっ!

パスタやスープなど軽食もあり、コーヒー、紅茶、ジュースなどもちゃんといただいたのだけれど、食い意地はっていたから画像がない。


大変美味しく、スタッフもとても感じがよく、居心地よかった。
ホテル到着日にいいことがあってよかった。
2015 北海道 帯広・釧路の旅 2/27~3/2





老化も含めて60歳は自由だ! そう思えば将来(不安はゼロではない)もどーんと受け止められる。人生をきれいに生き尽くせるかは50代が勝負! ユーモアあふれる短編連作。
ばーさん・ビギニング
記憶力減退、上等だい
ケガなき余生の送り方
砂漠化するわたし
アンドロイド化するわたし(ただし中古です)
加齢臭に蓋はできない
身を任せたい医者は白馬に乗った王子様か?
老化は痛くない!痛くなる人は、若いときからのツケが回っているのだぞ。
しまった!プレばーさんはまだ、ばーさんではないのだ!
お楽しみはこれからだ。人生をきれいに生き尽せるか、勝負のばーさんタイム。






お勉強になりました。今までそんなこと、ちぃーっとも気がつかなかった。ってことがあったからね。
出戻りって、今は使わないの?古語ですって・・・じゃ、なんていうんですか? えーイカズゴケもぉ?ふ~ん。
そうそう思い出したくても思い出せないことがある一方、忘れたくても忘れられないこと・・・あるんだ、これが!ふとしたときに、ジャン!と出てくる。で、ゴメンナサイ・・・
死ぬのはいいけれど、要介護になるのはイヤなのよねぇ・・・同感です。
「親が医者だから仕方なく跡を継いだみたいな二代目三代目に、患者なんてただの飯の種としか思わない根性の腐ったのが多いのよ」
運が悪いとそういう医者にあたってしまうってことでしょうか?
還暦まで来れば、「もう、いつ死んでもいい」・・・ですよねー・・・でも痛いのは絶対にイヤだっ!
手術するのに麻酔をかけたら死んじゃったって・・・驚いちゃいけない。
「自分が死ぬ運命にあるのを知っているのは、人間だけ。動物や植物は、そんな事考えずに今を生きている。それは、動物も植物も野垂れ死にできるからだ。人間はそうはいかない。誰かの世話にならなければ、老いも死もむかえられない」
老いて死ぬ過程にずっと寄り添うのが、家族と医者。ならば、腕はいいが性格が悪い医者より、優しくて可愛いヤブ医者に寄り添ってもらいたい。って・・・そんな余裕あるんですかね?もしもし?
生まれるときと死ぬときは選べないけれど、老い方は選べる。選べるはず。・・・そうだそうだ!じゃ、どうしよう?と、迷ってしまう。
ただ・・・この世代の前には団塊さんがいるのだ。なにかと問題があってもそこでナントカしてくれているから、あとをこっそりついて行く。そんなかんじで、あまり問題視しないで生きて来ちゃったから・・・って感は否めない。
そうだそうだ!え?そっなの?って読んだ。そして、なぁんだ一緒じゃない!と、安心した。
健やかに生き尽くし、終わりよければすべてよし!・・・でも、やっぱり痛いのはイヤだ。


左の高い建物がANAクラウンプラザホテル釧路












ん?って思うことがひとつもなかった。
釧路といわず、近くに来ることがあったら絶対にまた泊まりたいホテル
館内に売店がなかったけれど、そんなことはどうでもいいのだ。お隣にコンビニがあるから・・・
感じがよくて居心地がよければ・・・
帰りの飛行機が飛ぶか飛ばないか?はらはらしたけれど、こちらのホテルならもう1泊したいなぁ~・・・と暇人の私は思ったけれど、働き人は必死に航空会社に連絡をとっていた。
なのに飛行機飛ばなかったらもう一泊できますか?って聞いていた。
ありがとうございました。
2015 北海道 帯広・釧路の旅 2/27~3/2





森博嗣の撮る写真は、無機的で静謐で孤独だ。しかし、寂しさはない。それらの写真は、撮影した視点、人間の存在を語っている。森博嗣の目で世界を見ることができる。その特異な視点からのインスピレーションで綴られた25の超短編からなる異色の作品集。二〇〇一年に限定版で出版された幻の一冊、待望の文庫化。






アイソパラメトリック・・・なんですか?ってそんなこと、ちぃーっとも知らなくても楽しめます。
一枚の写真にひとつのふしぎなお話が書かれていた。
その写真についているタイトル・・・わかったりわからなかったりって、ほとんどわかりませんでしたが、写真が、私はあまり被写体にしないから、こういうのも面白い。今度、みつけてみよう。と・・・
森都馬の日常写真は可愛すぎる・・・ワンっ!
読書
写真タイトル 数学的正確さのために
お姉さんは空気より軽いから天井付近にぷかぷか浮いているみたい。それなのにダイエット・・・
ささやき
写真タイトル 予約席
ラジカセ持って山登り、聞きたくない曲が流れてきたら雨が降り出したんだって。言わんこっちゃない。って言ったら、それはロシア人の名前か?
現れた老人は電池を売っていた。イワンコッチャの馬鹿・・・
楽しかたぁー・・・。





からりと晴れたら町に出て、風邪をひいたら本を読む。銭湯、寄席、銀座のバアでも商店街でも、いつもなにかに手をひかれ、かならずだれかとめぐりあう…。ありきたりな日々の、ゆたかな時間を綴るエッセイ。






ゆったりと流れる時間を綴ったエッセイ・・・独特で好き
書評?感想?紹介?
読んだ事のない本ばかりだから、読んでみよう。とは思わず。エッセイとして読んでいた。
やっぱり踏み切りに行くのね。京都で買って、なくした本が浅草で古書店にあった。しおりがわりにしていた競馬の投票カードが挟まっていた。
そういえばちょっと前に、不忍池の蓮見茶屋を壊していたのをみたのだけれど・・・待ち合わせしていたのね。



シマフクロウ
一羽は向こう向いて、もう一羽はムンギュっと・・・
動画で原野にいるところを見たのだけれど、自然界にいるのを見てみたい。北海道に住んではないから、たまに来てなんてことは無理だけれど、言ってみただけ・・・
天然記念物
環境省レッドリスト 絶滅危惧1A類(CR)
ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種
ワシントン条約 附属書2
現在必ずしも絶滅のおそれのある種ではないが
その取引を規制しなければ絶滅のおそれのある種になるおそれのあるもの
Blakiston's Fish Owl 2012 シマフクロウ
可愛いっ!がいっぱい





なんだおー・・・
にゅっとお顔を出してくれた。
あら~~~・・・そんなところに入っていたのでちゅか・・・?
2015 北海道 帯広・釧路の旅 2/27~3/2





人は、なぜ孤独を怖れるのか。多くは孤独が寂しいからだと言う。だが、寂しさはどんな嫌なことを貴方にもたらすだろう。それはマスコミがつくったステレオタイプの虚構の寂しさを、悪だと思わされているだけではないのか。現代人は“絆”を売り物にする商売にのせられ過剰に他者とつながりたがって“絆の肥満”状態だ。孤独とは、他者からの無視でも社会の拒絶でもない。社会と共生しながら、自分の思い描いた「自由」を生きることである。人間を苛む得体の知れない孤独感を、少しでも和らげるための画期的な人生論。






老後
家族も友人も先で、もし残されたほうだったら、そして体に自由が利かない状態だったら・・・

そもそも長生きすることに、ち~っとも執着していない人・・・
寂しさの価値
「寂しいと言うのは静かで落ち着いた状態」
植えつけられた不安
「エンタテイメントでは、仲間の大切さを誇大に扱う傾向があるし、またそれに伴って、孤独が非常に苦しいものだという感覚を、受け手に植えつけているように観察される」
友だち100人できるかな~♪って歌で、学校にいけなくなっちゃったのは、息子の同級生のお兄ちゃん。
趣味の集まりで、親しくお話したことのない方から年賀状が届いたことがあった。
名簿が配られていたからそれをみて・・・
お会いしたときにお礼をいったら、入院したときにお見舞いに誰も来てくれなかったら寂しいでしょ?お葬式だってせっかくしているのに、少ししか参列してくれなかったらいやでしょ?って言われたことがある。いま、どうされていらっしゃるのか知らない。そんなことを思い出した。
入院してもお見舞いに来て欲しいなんて思わないし、死んだ後お葬式に誰が来たなんてことは知ったことか・・・なんて思う人だから、ふ~んの世界。
ただ、友だち100人~♪が負担になっている子供が彼だけではないことは知っている。100人できなかったらどうするの?って泣きながらお母さんに聞いた幼稚園生。お母さんが幼稚園の先生に相談して、いいんだよ100人お友達ができなくたっていいんだよ。学校は楽しいから大丈夫だよ。って先生が言ってくれたんだって。
うちの子はホヘーっとしていたから気にしなかったみたいだったけれど、どうだったんだろう?って今更思ったところで・・・
感情に影響するのは変化率
小説の中のキャラクターに
「死を怖れている人はいません。死に至る生を怖れているのよ」
って言わせたことがあるそうで・・・
わ!そうそう。
個人主義に対する拒否反応
「大勢の仲間に囲まれて生きていきたい人は、もちろんそうすれば良い。そして、そうではなく一人でひっそりと生きていきたい人も、それができるようになったということだ。両者は共存できるのである」
ブランコを漕ごう
このブランコのお話・・・そっかぁ~。
孤独とは自由の獲得である
マスコミが勝手に言っている孤独死・・・私も森さんと同じに思う。
いいじゃん孤独死。じーっと死ぬまでみているわけじゃないんだから・・・それに亡くなった時が一人だったわけで、生前どのような人生だったのか知りもしないで、孤独死って、失礼極まりない。って思います。
私、中途半端に発見されて管だらけにされて、もう絶対にそれ以前の生活にもどれないのなら、発見してくれなくてもよかったのにぃーなんて、思うことが出来る脳みそがあったら思うだろうなぁ~
んーーーそっか・・・が、最後のページの最後に書かれていた。





少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は、あの日からずっと五分ズレたままだ。そんな僕の前に突然現れた、一卵性双生児のかすみ。彼女が秘密の恋を打ち明けたとき、現実は思いもよらぬ世界へ僕を押しやった。洒落た語りも魅力的な、side‐Aから始まる新感覚の恋愛小説。偶然の出会いが運命の環を廻し、愛の奇蹟を奏で出す。


かすみとの偶然の出会いは、過去の恋に縛られていた僕の人生を大きく動かした。あれから二年、転職した僕の前にひとりの男が訪ねてきた。そして、かすみとその妹ゆかりを思い出させずにはおかぬこの男が、信じられない話を切り出した。物語は、驚愕のエンディングが待つside‐Bへ。今日と明日をつなぐ五分間の隙間を破り、魂震わす極限の愛が生まれる。






必ずside‐A から読んでください・・・と side‐B に書いてありました。
なんで A と B に分けてあるの・・・? 2冊合体しても400ページほどだけれど・・・続けて読んだ。
5分遅れの時計を好んだ6年前に交通事故で亡くなった水穂の父親の秋月さんとの話が・・・
結局なんだかんだとあっても、水穂だったのね。お墓の前でそんなに泣いてしまって・・・
霊園の前で待っていてくれていた秋月さん言ってくれた・・・
「・・・水穂の短い一生の中に君がいてくれてよかった」
秋月さんの存在が際立っていた。
そんなもんで一卵性双生児のかすみとゆかりがかすんだ。
泳がせればよかったじゃない!なんて思ったよ。
映画になっていたんだ・・・






どうしてこんなに愛しいのか。個性派作家たちをも翻弄する猫の魅力。珠玉の“猫”エッセイ集。
1 猫と犬 谷崎 潤一郎/著
2 猫-マイペット 谷崎 潤一郎/著
3 養猫記 奥野 信太郎/著
4 我猫記 木村 荘八/著
5 私の猫達 木村 荘八/著
6 舞踊 寺田 寅彦/著
7 お通夜の猫 大佛 次郎/著
8 山寺の猫 大佛 次郎/著
9 ここに人あり 大佛 次郎/著
10 猫性 豊島 与志雄/著
11 桃代の空 白石 冬美/著
12 モテる系統のネコ 吉行 淳之介/著
13 家なき猫たち 長部 日出雄/著
14 ネコと戌年作家 山本 容朗/著
15 ネコ派 山本 容朗/著
16 私の猫がいない日々 熊井 明子/著
17 猫の墓 夏目 漱石/著
18 私の動物記・猫 中村 眞一郎/著
19 猫の災難 中村 眞一郎/著
20 猫の島 柳田 國男/著
21 わが家のライオン 山崎 朋子/著
22 猫の引っ越し 山崎 朋子/著
23 猫にマタタビの誘惑 黒田 亮/著
24 銀の猫 島津 久基/著






愛猫家のエッセイかと思いきやって、そうなのだけれど・・・夏目漱石はそうではなかったらしい。
大佛次郎のお通夜の猫が面白かった。
ネコの名前が次郎。
小水をしようとしたネコを大声で「次郎!バカッ!」ってどなったら、お客さんも二郎さんで、人間のほうが飛び上がってびっくりしたんだって。
中村 眞一郎の私の動物記・猫には、ネコは自分の名前がわかっている。群れに向かってある一匹の名を呼ぶと必ずその名のやつが返事をする。って・・・おりこうさんだね。
柳田 國男の猫の島では犬を入れてはいけない島の話が書かれていた。けっこうあるの。
小説編を読んだから、エッセイも読んでみた。





子供を妊娠し浮かれているサエコの家に、夫の姉・実夏子が突然訪れる。長い間消息不明だったという実夏子は、そのまま勝手に住み着いてしまった。真夜中に化粧をしたり、冷蔵庫のハムを丸ごと食べたり、と不審な行動を繰り返す実夏子。何も言わない夫に苛つき、サエコの心はかき乱されていく…。出産を目前に控えた女性の心の揺れを描いた表題作ほか、一篇を収録。瑞々しい筆致で描き出された、心に染みる極上中篇集。
ピンク・バス
昨夜はたくさん夢を見た






ピンク・バス
よくわからないサエコ。ホームレスの平中鉄男とホームレスになってみたり・・・で、やっぱりわからないのは突然やってきた夫の姉。
やな姉だわねー、ピンクバスが来るって、何言ってんだろう?って、来た、ピンクバス。
どこまでが現実でどこまでが妄想で・・・だって夫のタクジはさぁ・・・これはホラー?
昨夜はたくさん夢を見た
失うものって・・・人だと・・・
人との別れ以外、こういうことは知らずにというか、なんというか、そんなことしなかったなあ~で、大人になったからさっ!今更だけれど・・・新鮮!
インドに行く、勝手だよね。って言ったイタガキに、あんたの人生はあんたのものだし ・・・そのイタガキからの手紙を読むのは一人じゃない。
作者自身にバックパッカー時代があったから?
早い話・・・両方ともよくわからなかった。
解説?
角田さんの”疲労感”について を読んだらもっとわからなくなった。

