



不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った―。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。

ヘルパー時代、母親の病気は遺伝性のものだから、子供たちは結婚はしてもいいけれど、子供は作らないようにと言われていたという方のお宅に、1日6時間入っていたことがあったのを思い出した。
未来から来た少年トキオは・・・体を借りていたの。タイムマシーンだか時空を飛び越えて来ちゃったんだか、必要に迫られたのか、花やしき!
そっか、花やしきね。浅草の。子供の頃入場無料の遊園地だった・・・スポットはそこか!
序章 時生 終章・・・
時生のはじまり・・・キャッチセールスってそんなことなんだ。これじゃ田舎のご両親は都会に子供を出すのは心配。罠がたくさん仕掛けられていますもの。それで成長するってこと?変っ!な方向に行くのはいともたやすい・・・困ったもんだ。と読み始め、分厚い文庫でいったい何が起こるのか・・・序章では拓実がこんなにダメ男だったなんて思わなかった。
拓実の父親のことが書かれていた母からの手紙。未来から来たトキオに連れて行かれて会う母親。
「生まれてきてよかったと思ったことがあるかどうか。幸せだったかどうか。あたしたちを恨んでいなかったかどうか」聞きたかったのよね。
23歳だった拓実に会いに行くんだ。父親に・・・
ドラマになっていたのね、ドラマ見ていなかったから楽しめました。
この本に出合えてよかった。

作品は、忘れた頃にやってくる



