



山手線の中で出会ったおじさんのクリームパンに思いを馳せ、徳島ではすだちを大人買い。これまでも、これからも、連綿と続く日常のひと皿に短歌を添えて。日々のおだやかな風景を歌人が鋭い感性で切り取る食物エッセイ。

ほんわかりんでおいしそうなエッセイ
そうそう,そういえばそういうのはしばらく作っていません。だから久しぶりに作ってみよう


人が集まるときには 適当に混ぜ込んでつくる適当ちらしずし
「ごちゃごちゃの思いあらたに加えつつ酢の香をたててかきまわす春」
教えてあげたお菓子の作り方、おいしいと感心していたら自分が教えてあげたのでした。
「内にいる安堵のなかにまわるもの縷々雨のふるふくらむバター」
日本のどこかで今日も必ず誰かが食べているであろうカレーライス
「叔母さんが若かったとき食べました二階の部屋で黄金(きん)のカレーを」
アイスクリーム 関東はアイスといい関西はクリームと言っていたらしい
「こうふくに生き続けいるふるさとがクリーム色にとけてゆきます」
短歌のことはよくわからないけれど、なんとなくすてきな短歌がもりだくさん そして・・・
乾物・・・干して戻して
「取り戻せることもあるのよ とにかくね今の今なら今が今なの」


よーしっ! と気合が入った。
