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本・川上弘美 「此処彼処」

2013-01-15 07:06:46 | 図書館本 読書備忘録 
                      読書備忘録 

             此処彼処 (新潮文庫)

 内容(「BOOK」データベースより)
玉川上水の一隅にある、「すわりどころ」と名付けた古びたベンチ。自分と同じ「弘美」という名をもつ浅草の喫茶店。アメリカ西海岸のいろんな街へ四歳のわたしを運んだワーゲンビートルの後部座席…。記憶の底に置き忘れた風景や、流れる時のなかで姿を変えた土地に慈しみの光をあて、人生と思わぬ縁を結んだいくつもの「わたしの場所」をのびやかに綴る自伝的連作エッセイ

 解説に・・・
「他人の旅というのは他人の夢と同じくらい、私にとっては興味を持つのが難しいものなのであり、どれほど楽しい思い出話を聞いていても、いつのまにか退屈してしまう・・・」

なんか・・・思わず握手なんかしてみたくなった。
自分のブログで旅行記をたくさん書いているのに、なんて人でしょっ!

これから行くところ、行ってきたところなんかは、そっかそっか、そうだそうだ、と興味深く読むけれど、特に興味もないところ、すでに興味を失ったところ、知らないところ、知らなくてもいいところ、知ろうとも思わないところなんかは、ふーん!何だ旅行記か・・・
ひねくれた大人に仕上がっちゃったのでしょうか? なんて思っていたけれど・・・なんか、一緒ね。とうれしくなった。

で、この本は旅行記ではなく居場所について書かれたエッセイ。だ・か・ら・・・面白く読めた。

英語はすっかり忘れているって書いてあったけれど、マダカスカルでは、それは嘘です。と書かれていて、そうでしょうとも・・・

そのマダカスカルは新婚旅行で訪れた場所だそうで・・・面白いっ!

あとがきもとっても良かった。


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