内容紹介
離島へと移住を決めた芳朗と蕗子、そして夫妻の友人・野呂。人生の終盤で実現した共同生活の滑り出しは順調に見えるが、3人はそれぞれ不穏な秘密を抱えていて…。長編小説。『読売新聞』連載を単行本化。
読書備忘録
離島に移住した碇谷芳朗と蕗子夫婦と野呂晴夫が交互にお話ししています。
離島と言っても東京C空港から飛行機で30分ほどの島だからC空港とは調布で離島は伊豆七島のどれかなのでしょう。と思った瞬間、そっか、飛行機で行けばいいのよ。とっても若い頃、竹芝桟橋からお船に乗って荒海に繰り出していたのは、もう無理だわと思っていたから・・・そうそう飛行機って手があったのです。なるほどね・・・のっけからとんでもないところに食いつきました。
三人のほかに住み込みの家政婦とその子供、俳優のショーン過足も重要ね。そのショーンは読んでいる間ずっと、おディーンさまでした。
そして、不穏と言えば不穏の、ん?が次の瞬間、お!それは・・・となり、そっか・・・蕗子と教え子の話にもはらはらした。ベビーカーも・・・
蕗子と夫、芳朗の会話でとてもいいなぁーと思っていたところの、芳朗に、ご主人は・・・ときかれた蕗子は「今は、よその島におります」そうなのね、これなの。「私が島へ来たのは・・・」私もみんなと一緒に・・・
いろんなものを抱えて生きている不穏な秘密も・・・なんかね。
荒野さんを読みました。
★★★★☆