

罪を犯した者に、被害者が体験した記憶を追体験させることができる機械、「0号」。死刑に代わるシステムとして開発されるが、被験者たち自身の精神状態が影響して、なかなか成果が上がらない。その最中、開発者、佐田博士が私的な目的で使ったために研究所から放逐される事態に。研究は、部下の江波はるかが密かに引き継ぐことになったが……。人の心の機微を描くことに定評のある著者が、近未来を舞台に描く、渾身のヒューマン・ドラマ








死んだ人間の脳から、記憶野をとり出して再合成し、これを第三者の頭の中で再生させる。
死刑に代わる刑罰として開発されたそれが0号システム。
被爆者である74才の佐田の日課の早朝散歩で起きた事件がきっかけでお話始まる。
長閑なお散歩が・・・
被害者家族は犯人には同じような目にあえばいい、極刑を望みます。
お気持ち察します。
この時の犯人の一人未成年のシュン!
この子がいったいどんな大人になっていくか・・・
ファミレスでのことは悲しかったですね。
0号を施した者、0号を施された者たちの物語が進んでいく。
思い知らせるという意味ではなるほどとも思うけれど、その後はどうなるのだろう?発狂しておしまい?
そもそも人としてその手の感性など持ち合わせていない人間もいるからね。
ちょっと待てっ!
本に向かって言ってみる。
死刑は反対だけれど、無期もどうかと思う。終身刑、懲役100年とか・・・
一斉に死刑になった後に読んだから・・・
死刑はトップだけでよかったのにと思っていたから・・・
いわゆる弟子たちは生かしておいて、何で?を聞いてほしかった。加害者でもあり被害者でもあったのだから・・・
なんてことを思った。
そして密かに、たくさんの研究がされているんだろうな?とも・・・
★★★☆☆
