作品紹介・あらすじ
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作
読書備忘録
「わたし、毎日、おいしいごはん作りますね」ケーキ棄てていた本人に芦川は言った。
おう、そうしてくれい!出来れば押尾がそうなる前に言えばよかったのに・・・
ちょっとあららな三角関係!
お仕事早引けしたらゆっくり休めよ、ケーキなんか作ってんじゃねぇ―・・・そんなもん会社で時間かけて分けたりしている間に仕事しろ!ずいぶんのんびりしたお仕事場ではありませんか?とわさわさ・・・
芦川が会社に持って来る手作りケーキを食べる時のマナーに呆れた。
あんまりおいしくないね!と言ったらまた早退しちゃったのかな?ま、そんなことはさすがの私でも言いませんが・・・
今は社内何とかがあって、昔みたいにビシバシ言ってはいけないのね。お箸の持ち方なんか注意しようもんなら大変なことになるかもしれないね。君が恥をかくし、親御さんも恥をかくから箸はきちんと持ちなさい。社員食堂で見てみなさい。みなさんちゃんと箸を使っているから・・・と言われた人は必至で直していたっけ・・・
芦川みたいな女は嫌いだ。押尾だって我慢していたんだからね。
イライラ読んだ作品は意外と面白かった。
読み終わった次の日、芥川賞とりましたね。