作品紹介・あらすじ
死にたくなるほど苦しい夜には、これは次に楽しいことがある時までのフリなのだと信じるようにしている。のどが渇いてる時の方が、水は美味い。忙しい時の方が、休日が嬉しい。苦しい人生の方が、たとえ一瞬だとしても、誰よりも重みのある幸福を感受できると信じている。その瞬間が来るのは明日かもしれないし、死ぬ間際かもしれない。その瞬間を逃さないために生きようと思う(九十九「昔のノート」より)
芥川賞受賞作『火花』、4月公開の話題の映画の原作小説『劇場』の元となるエピソードを含む100篇のエッセイからなる又吉文学の原点的作品『東京百景』が7年の時を超えて、待望の文庫化。18歳で芸人になることを夢見て東京に上京し、自分の拙さを思い知らされ、傷つき、苦しみ、後悔し、ささやかな幸福に微笑んだ青春の軌跡。東京で夢を抱える人たちに、そして東京で夢破れ去っていく全ての人たちに装丁を一新し、百一景と言うべき加筆を行い、新しい生命を吹き込んで届けます。
読書備忘録
何度も職務質問受けるから聞いちゃったのね、警察官に・・・それは薬ってことなんですかね。
タクシーの件は、作家さんのエッセイにも出てきますよね。都立大と学芸大の駅って間違えるんだねタクシーの運転手さん。そんなところで降ろされてもねー。
アメリカのもうひとりのピース!見てますよ。
正直・・・だからとても引き込まれた。
★★★★★