

北関東の小さな町で、珈琲豆と和食器の店「小蔵屋」を営むおばあさん、お草さん。
彼女の周囲にあたたかく描かれる人間の営み、日常にふと顔をのぞかせる闇が読むものをグイグイ引き込む大人気シリーズ第6弾。
秋のある日、草のもとに旧友の初之輔から小包が届く。中身は彼の書いた短い小説に、絵を添えたものだった。
これをきっかけに、初之輔と再会した草は、彼の苦しかった人生を元気づけるために、彼の短編を活版印刷による小本に仕立て贈ることにした。この本を作るために小さな印刷会社と関わり、個人データ流出事件に遭遇。行き詰まる印刷会社を助けることに。草の働きによって、印刷会社周辺の人々の記憶までもが明るく塗りかえられてゆく。
「一つほぐれると、また一つほぐれてゆくものよ」―-逃した機会、すれ違い、あきらめた思い―ー長い人生、うまくいくほうがまれだったけど、丁寧に暮らすのが大切。
お草さんの想いと行動が心に染みる珠玉の一冊。








今作はとてもよかった。
どっぷりはまった。
最近活版印刷のお話に出会うことがあって、あれ、ここでも?
そんなんで今回は余計なことに首突っ込まないで終わるかなと思いきや・・・ってお話。
久実のお話に、やっぱりそっちよりこっちの方がいいんじゃない?結構強引!それ好きじゃないから・・・今後の展開が楽しみね。
咲紀子も好きだわー・・・
草のおかげでしょ?お母さまの事・・・
会った事もない人に導かれるようにして、本当の事を知る。不思議だけれどきっとあるのね。
リコリスの花・・・そっか・・・
マンションの中庭の一角が、ある日突然アガパンサスの紫色に染まる。
これはもう美しすぎて幸せになる。
咲紀子の母さまもきっと見たかったのね。お花は違うけれど・・・
お!つづきますね。
★★★★★
