内容紹介
引っ越しを繰り返した孤独な幼少期、数少ない友達は両親が与えてくれた物語の世界だった-。ミステリー界を牽引する著者が、日常の出来事から創作の裏話まで、作家生活15年の軌跡を綴ったオリジナル初エッセイ集。
読書備忘録
表紙が素敵だな~と、みていた。あとがき読んでいたら GRAY の TERU さんが絵を描きおろしてくださった。と・・・絵も描いちゃうんですね。
ブルース・リーの話はね、中学の同級生が大好きでみんなに、何で―!って言われていたのを思い出した。彼女はブルース・リーと舟木一夫のファンだった。
「不安は厄介だ。すでに起きている出来事に対しては対処できるが、まだなにも起きていない時点での不安は対処のしようがない。ならば安心して不安になったほうがいい」・・・私も安心して不安になろう!
お母様とお兄様には深い確執があって長いあいだ、毎日が暴言と暴力のぶつかりあいだった。が、お母様が病気になった時に、お兄様は手間暇かけて野菜スープを作って病院に届けていた。という件に涙腺崩壊しちゃった。柚月さんにとっての、特別料理は、その野菜スープだそうです。
東日本大震災でご両親を亡くされていたのですね。
「逝かねばならなかった者を、それがその人の運命だ、とするならば、震災により背負った課題と闘わなければならないのもまた、残された者の運命だと思う」と・・・
★★★★☆