内容紹介
家庭裁判所に送られてきた少年を預かる補導委託の引受を突然申し出た、南部鉄器職人の父・孝雄。父の行動に戸惑う悟。少年と工房で共に働くうち、悟の心にも少しずつ変化が訪れて…。『読売新聞』連載を単行本化。
読書備忘録
「補導委託」・・・そのような制度があることを知りませんでした。
やって来たのは16歳の春斗
そもそも塾に間に合わないから自転車置き場の隅にあったぼろい鍵のかかっていない自転車を、ちょっと借りちゃおうと乗っていたところ、職質にあい盗難届が出ている自転車であった。すぐ返すからちょっと借りただけだったのに・・・ってところから・・・
春斗のお父さんの生い立ちや、職業に関わらず、子どもには苦労させたくない。と思うのはよくわかります。
子育てって難しいですよね。
受け入れた南部鉄器の工房の親方 孝雄と息子 悟の関係でもわかります。またこの二人の物語でもありましたね。
工房で働く仲間がすごくいい。いいところに預けられたから・・・
その仲間と行ったパンケーキのお店の帰りにチャグチャグ馬コのポスターをみて・・・
工房で働く健司に連れて行かれたスナック マリーのママと健司から聞かされた悟の両親の話を聞いて父親が受けた「補導委託」に反対だった息子の悟も変わっていきます。
そしてまた悟も・・・