英国ロイヤル・バレエ日本公演始まる

  って、新聞の見出しか(笑)。

  私の予定は、今日から始まる『リーズの結婚』(フレデリック・アシュトン振付)は観に行きませんが、来週から再来週にかけて上演される『うたかたの恋(マイヤーリング)』、『ロミオとジュリエット』は観ます。

  特に、『ロミオとジュリエット』はなんと3回も観ます(あっ、引かないで~)。だから『リーズの結婚』はあきらめました(残念!)。なんで『ロミオとジュリエット』にこれほど粘着するのかというと、このマクミラン版が最も(というより唯一)好きだから、という理由ももちろんありますが、『ロミオとジュリエット』は、地元ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスで観ることすらすでに難しいから、という理由もあります。

  『ロミオとジュリエット』は地元観客の最大人気演目なので、チケットがすぐに売り切れてしまって、良席どころか、桟敷席すら手に入れるのも至難の業なのです。そんな作品を日本に持ってきてくれるとは、これぞまさに好機、飽きるまで存分に観ておこう、と思ったわけです。

  さて、『リーズの結婚』については、キャスト変更がありましたね。明日の公演でリーズとコーラスを踊る予定だったサラ・ラムとイヴァン・プトロフが、それぞれラウラ・モレラとリカルド・セルヴェラに変更になりました。

  その理由を見てびっくり!モニカ・メイソンによるメッセージを日本語訳したものがNBSの公式サイトに載っています( こちら )。モニカ・メイソンによると、なんとイヴァン・プトロフが先ごろロイヤル・バレエを退団した、というのです。

  あわててBallet.coに飛んで、プトロフの退団について書かれてあるスレッドを探してみましたが、見つけることができませんでした。プトロフが最近の舞台を降板したことについて、地元のファンですら「奇妙だ」、「どういうこと?」などと不審がっていました。

  それどころか、NBSのブログに載っている『リーズの結婚』キャスト変更情報と、それに付随したプトロフの退団情報がさっそく向こうに伝わり、地元ファンを驚かせている始末です。

  ロイヤル・オペラ・ハウスの公式サイトには、プトロフはまだプリンシパル・ダンサーとして紹介されています。今年秋の『オネーギン』に出演予定とも書いてあります。

  ロイヤル・バレエが去年の6月10日付けで発表した、今シーズンをもって退団するファースト・ソリスト以上のダンサーは次のとおりです。

  吉田都
  ヴァチェスラフ・サモドゥーロフ
  佐々木陽平

  プトロフの名前はありません。メイスンが説明しているプトロフの退団理由などはお決まりの文句に過ぎません。Ballet.coに載っているプトロフについてのコメントを総合すると、やはり不遇が原因のようです。

  たぶんロイヤル・バレエの男性プリンシパルの中では、唯一のBL系美男子ダンサーだったのに。惜しいことです。

  なお、サラ・ラムも脚に怪我をしており、それで『リーズの結婚』への出演は見合わせるとのことです。でも、『マイヤーリング』には、今のところは当初のキャスティングどおり出演予定だそうです。
 
  ラムに代わってリーズを踊ることになったラウラ・モレラについては、私はよく知りません。一方、コーラスを踊ることになったリカルド・セルヴェラは、私は非常に良いダンサーだと思っています。彼はアクの強い役やキャラクター、コンテンポラリーを踊ることが多いようですが、顔立ちは意外に優しげでハンサム、そしてどんな踊りにも適応できる優れた能力を持っています。どんな踊りも自然なすばらしい動きで踊ってしまう、そういうダンサーだと思います。

  東京では現在、マシュー・ボーン版『スワンレイク』が上演されています。スコット・アンブラーが執事役で出演しているそうなので、一度くらいは観に行きたいのですが・・・。でも、キャストは当日、しかも開演の1~2時間前にツイッターで発表、というのでは、事前に予定を立てにくいのでちょっと不便です。

  また、先月から今月にかけては「バレエ出費」がかさみました。オーストラリア・バレエ団、ボリショイ&マリインスキー・バレエ合同ガラ公演です。今月末は更にレニングラード国立バレエのチケットを購入する予定です(ファルフ・ルジマトフがなんと『ジゼル』、『ドン・キホーテ』、『白鳥の湖』3演目に出演するのだ!)。

  というわけで今回は、ボーンのほうはちょっと無理かな~。来週から再来週は上に書いたとおり、ロイヤル・バレエで忙しいし。

  ボーン版『スワンレイク』は、今やすっかり1年365日、世界のどっかで必ずツアーをやっているメジャーなショウの位置に落ち着いたようなので、また次の機会があるでしょう。
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