アリーナ・コジョカル降板

  新国立劇場の公式サイトが、アリーナ・コジョカルが怪我のために「シンデレラ」を降板することを発表しました( ここ )。

  コジョカルが踊るはずだった日の公演には、オランダ国立バレエ団のプリンシパル、ラリーサ・レジニナが出演するそうです。ヨハン・コボーのほうはとりあえず従来の予定どおりに出演するようです。

  それにしても、1ヶ月以上も前に予想がついたであろうことの公式発表が遅すぎたことは否めませんね。

  アリーナ・コジョカルが年内のロイヤル・バレエの公演を降板したとき、ただちにコジョカル側に「シンデレラ」に出演可能かどうか問い合わせ、もし降板するという返事が来たならば、そのことだけでもとりあえず発表する、そして代役が決定したら再び発表する、という手順を踏むのが、良心的な対応だと思うのですけれど。

  コジョカルのシンデレラが観られないのは残念ですが、彼女の復帰のめどが今はまだ立っていないところをみると、彼女の怪我の程度はかなり深刻そうです。とにかく今は休んで治療に専念してほしいです。そして、またあの輝くような笑顔で舞台に復帰してほしいです。

  コジョカルに代わってシンデレラを踊ることになったラリーサ・レジニナの写真と略歴も、新国立劇場の公式サイトで紹介されています。レジニナの写真を見てちょっとびっくりしました。顔つきがコジョカルになんとなく似ています。狙ったのでしょうか。

  レジニナはロシア(サンクト・ペテルブルク)出身で、ワガノワ・バレエ学校を卒業した後、マリインスキー劇場バレエに入団し、ソリストにまでなったダンサーだそうで、94年にオランダ国立バレエにプリンシパルとして移籍したそうです。

  レジニナが所属するオランダ国立バレエ(Het Nationale Ballet, The Dutch National Ballet)の公式サイトは こちら です(英語版があります)。

  ざっと見たところ、意外にイギリスと関係のあるカンパニーらしいです。91年から03年までは、ウェイン・イーグリングが芸術監督を務めており、コンテンポラリーではクリストファー・ブルース、アシュレイ・ペイジなども作品を提供しているようです。

  また、英国ロイヤル・バレエ、イングリッシュ・ナショナル・バレエからも、ダンサーたちがゲストとして招聘されているようです。

  カンパニーのレパートリーには確かに「シンデレラ」があります。どの版なのかは書いてありません。でも、ゲストとして呼ばれるからには、アシュトン版なのでしょうか。

  ラリーサ・レジニナがどんな踊りをするダンサーなのか、私はまったく分かりませんが、公演を楽しみに待ちたいと思います。  
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