宴のあと

  “Side by Side by Sondheim”は先週の土曜日、6月23日をもって楽日を迎えたはずですが、クーパー君の公式サイトにはまだ更新がありませんな~。楽日の公演はどうでした、とか、アダムの様子はこうでした(←いたかどうかは分かりませんが)、とか、少しでもいいから何か消息が知りたいものですね。

  この週末にようやく、ミラノ・スカラ座バレエ団の公演を観に行ったときにもらったチラシ類を整理しました。その中に来月に日本公演を行なうオーストラリア・バレエ団のマーフィー版「白鳥の湖」のチラシがありました。

  裏面に佐藤友紀さんの紹介文(雑誌『SPUR』2007年2月号から転載したものとのこと)があって、こう書いてありました。

  「50年近く日本のショービズ界に関わってきたある評論家が『来日公演舞台の中ではベスト!』と称賛したマシュー・ボーン振付、アダム・クーパー主演の『白鳥の湖』の初日。観客が総スタンディング・オベーションしたあの夜、これ以上夢中になれる『白鳥の湖』にはもう出会えないかも、とひそかに覚悟したものだったが、人間の想像力&想像力って素晴らしい。」

  つまりはそれがマーフィー版「白鳥の湖」だ、というわけなのですが、この文章を読んで、あの夜、初めてアダム・クーパーのザ・スワンを生で見たときの感動や、カーテン・コールでの会場の熱狂的な雰囲気を思い出し、つい涙がちょちょ切れそうになりました。

  「50年近く日本のショービズ界に関わってきたある評論家が『来日公演舞台の中ではベスト!』と称賛した」んですってよ。クーパー君、あなたにはそれほどの大きな力があるんですよ。

  自分の好きな服を着るのも結構、自分の好きな振付をやるのも結構、でもそろそろ、自分に似合う服を着てみたらどうでしょう?自分に似合うことをやってみたらどうでしょう?あなたはね、舞台の上で踊っているのがいちばん似合っているんです。

  どうか、自分にしかできないことを、もっと大事にして下さい、とクーパー君に言いたいです。

  ところで、佐藤友紀さんの上の紹介文には、「『アダム・クーパーに似てる!』と評判の王子役ダミアン・ウェルチ」と書いてあります。プロフィルの写真を見ると、う~ん、似てるかなあ?確かに顔の輪郭と眉毛と目元と鼻は似てるかも。でも、クーパー君の男前度には、まだまだ100億光年は及ばないわね!
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