キエフ・バレエ

  バレエ公演といえばグランディーバ・バレエ団しか来ない我が故郷、秋田県に朗報が。11月にキエフ・バレエが秋田市で「くるみ割り人形」を上演するそうです。6月にグランディーバ・バレエ団の公演を観に行く予定の母親から電話があり、「キエフ・バレエってどういうバレエ団?観に行ったほうがいいのかしら?でも12,000円もするのよ(←暗に娘の私に奢れと要求している)」と質問されました。

  キエフ・バレエは私も観たことがないので何とも答えることができず、「(ホンモノの女性ダンサーが踊るという意味で)普通のバレエ団だから、良い機会だし観に行けば?観に行くのなら、誕生日のプレゼント代わりにチケット代は私が出すよ(←我ながらなんて親孝行)」と言っておきました。

  チケットの発売日は今月末なので、それまでに観に行くかどうか決めておくわ、と母親は言って電話を切りました。う~ん、「くるみ割り人形」ねえ・・・。私はあんまり好きじゃないんですな(ピーター・ライト版を除く)。

  キエフ・バレエ東京公演のチラシによると、彼らが上演するのは「V.コフトゥン改訂振付」版らしいです。もちろん私は観たことありません。大体、V.コフトゥンって誰?よって、良い作品だから観に行け、ではなく、本物のバレエ団が上演する生オケつきの全幕物で、これは秋田ではめったにない機会だから観に行け、という、バレエ欠乏地帯秋田ならではの情けない理由による提案になってしまいました。

  さて、マニュエル・ルグリ、ドロテ・ジルベール主演「白鳥の湖」(with 東京バレエ団)は、第一希望のS席はハズレで、第二希望のA席が当たりました。端っこの席で見づらそうですが、一般発売でまた何時間も電話するのは面倒なので、当たったチケットを買うことにしました。

  ボリショイ・バレエとマリインスキー・バレエの「世紀の合同公演」(←ぶっ)ですが、いっそのこと、この公演に母親を連れていこうかな、と考えています。若手中心のガラ公演だけど、全幕物の場合、ウチの母親はストーリーが分からず上演中に話しかけてくる危険性があります。ガラ公演ならおとなしく観てくれるでしょう。

  最後にクーパー君の話題です。彼の公式サイトによれば、“Side by Side by Sondheim”は6月23日をもって閉幕するそうです。当初の予定では確か7月14日までだったはずですから、閉幕が3週間早まったわけです。

  理由はズバリ「不入り」でしょう。結局、8週間という短い上演期間で閉幕することになりました。レヴューでの評価が高かっただけに残念ではありますが、クーパー君が出演しているわけではないから、あ、そーですか、という感じです。

  だけど。公式サイトによると、クーパー君は現在、別のミュージカル“Imagine This”のリハーサルで忙しい、とのことです。正直言って、私はこの記述に少し引っかかるものを感じました。

  クーパー君は自分が振り付けた作品(“Side by Side by Sondheim”)が、当初の予定よりも3週間も早く打ち切りになることについて、どう思っているのでしょう。それとも、彼はそんなことなどまったく気にかけずに、次の作品の振付に没頭しているのでしょうか。

  自分の振付作品に未練や愛着を持たない人に、「振付家」を標榜する資格はない、と私は思いますし、クーパー君には、後に残らない振付の仕事を次から次へと引き受ける、「使い捨て振付家」や「便利屋的振付家」にはなってほしくありません。

  いくら忙しいとはいえ、ぜひともクーパー君自身に、近況や最近の一連の出来事についての感想なり心境なりを、日記などで語ってもらいたいものです。   
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