▼私は町会長でありながら、交通違反で捕まった回数が多いと、知り合いの交通安全勤務の人が笑いながら私に注意したことがある。
▼注意されたのは回数もさることながら、捕まえた警官に文句を言いすぎるので、なるべく控えた方がいいという忠告だ。
▼別に暴走行為をしてるわけではない。考え事をして、ちょっぴりスピード違反や、駐車違反、そして標識無視をしてしまうからだ。
▼何ら好んで交通違反をしているわけではない。うっかりミスだ。それなのに問答無用で、規則を盾に強権力を執行するからだ。
▼「お前ら凶悪な犯罪も解決できなくて、税金を払っている一般国民を、なぜ厳しく取り締まるのか」という、憤懣からだ。
▼反撃は平均1時間ほどにもなる。同乗の家族から「お父さん無駄な抵抗はやめて」という声が聞こえる。罰金の大さに口撃は比例する。
▼つまり罰金分だけ相手を罵倒し、帳消しにしようという魂胆だ。簡易裁判を受けたこともあるが、それでも成果はある。ある地区の駐車違反と一方通行が、解除されたからだ。と私は自分の口撃の成果だと自負している。
▼妻はそんな私の公権力への対応を、ただの負けず嫌いのわがままだとの評価だ。だが、家計費からの突然の出費には、腹立ちも私と同様だ。心ではちょっぴり応援もしてくれているようだ?。
▼先日、一時停止違反で、初めて白バイに捕まった。ほとんど通過したことがない道路だったので、スピードを落とし左右確認して左折した。そこの頭上に一時停止の標識があったのだ。
▼私のうっかりミスだが、違反なので見逃すことはできないと聞き入れてくれない。人権無視だ!!!。
▼今までは私の発言など歯牙にもかけず、調書の作成を行い、以後気を付けるようにと釈放されるのだが、この警官は私と同じように声を荒げ、私の違反行為をせめる?!。
▼こんな態度の警官は初めてだと感じた。このような警官の取り調べを受けたら“冤罪”を生む可能性が大だなと思った。
▼そして、以前警察のトップだった人と酒を酌み交わした時、自分は絶対だと思う人物ほど、落としやすいと聞いたことを思い出した。
▼前置きが長くなったが、18日の北海道新聞の記事だ。刑事事件の容疑者取り調べに弁護人が同席する「立ち合い」を、道警が認めないという通達を出していたという。
▼その前に警察庁が各都道府県警に対し、個別の事案ごとに組織的に立ち合いの可否を検討するようにとの指導をしていたという。
▼道警の通達と検察庁の指導の食い違いについて、日弁連札幌の「取り調べ立ち合い実現委員会」の弁護士は「道警は立ち合いを一切拒絶し、容疑者の人権を尊ぶ姿勢が欠如している」と話している。
▼【容疑者の人権を尊ぶ姿勢の欠如】に、強く賛意を示す。そういえば、あの白バイの警官も「住所を言え」と大声で話していた。警官に怒鳴りつけられたように感じたのは、久しぶりだ。
▼もしかして、道警の容疑者へ人権無視は、末端まで浸透しているのかと、記事を見て感じた。
そして、今係争中の、安倍元総理の札幌駅前での街頭演説でのヤジ裁判を思い出した。
▼あの嘘つき総理をヤジっただけで、大勢の警官に移動させられる。狙撃事件後なので「道警の警備が適正だった」という判決が出るのではないかと心配になる。
▼警察庁の指導も無視する道警は、ヒグマ以上の恐ろしい存在になるのではないかと、道民は怯える。駆除が必要なのは、道警の権力強化の方かもしれない。
ちょっとした新聞報道にも怯える
三頭下