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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

原発・風力・太陽光・地熱

2022年08月17日 07時28分28秒 | えいこう語る

▼福島第一原発の事故で、原発は人間が管理不能だということを理解した。そこで安全・安心な代替エネルギーといえば、風力・太陽光・地熱発電ということになろう。

▼私の周囲でも、風力・ソーラーパネル・地熱発電が出現している。ソーラーパネルは、まち中の住宅密集地の空き地にも設置され、廃校のグランドにも所狭しと配置されている。

▼自宅近くには活火山があるので、そこには地熱発電所の掘削が行われている。開発会社に問いただしたところ、建屋の規模も小さく周囲の風景には影響がないという。この程度は許容範囲ではないかと、納得をしている。

▼地熱の排熱で農産物栽培もおこない、地域にも還元したいという計画だ。特別反対する理由もない。だが活火山であるのと、地震や噴火が心配だ。

▼風力発電は小さな風車が、道路の近くに設置されてきた。個人の空き地利用で、売電料金を得ようという考えに違いない。

▼今のところは2~3基ほどの立ち並びだが、これが数10基ともなれば、目が回りそうだ。私の知人の家の近くにも風力発電が設置された。その男性原因不明の病気になり、風車の羽の回転に恐怖を感じ、病院通いをしていた。

▼下北半島と函館市戸井町の最短距離は約18キロだ。その戸井町の山に、国内大手のユーラスエナジーホールディングス(東京)が、高さ200メートルにも及ぶ巨大風力発電を37基ほど設置する計画があるという。

▼函館市にも計画申請が出され、市民の意見を募集という新聞記事(17日)がでた。だが計画の閲覧は19日までだという。もっと早く記事にできなかったのかと憤りを感じる。

▼いつも函館に買い物に出かける道路のすぐ側の山並みに、巨大な風車が37基も林立している風景を想像しただけで、今から吐き気を及ぼす。

▼以前にもこの会社が、この土地での風力発電の計画を申請していたが、この地域は本州からの渡り鳥の飛来地だ。その理由で計画が断念されていた。

▼ここにきて、大規模開発を計画したのはなぜか。原発の稼働停止で電力不足だという主張か。
しかし、西村経済産業大臣は、今冬9基の再稼働を目指し、さらに稼働を増やすと意気込んでいる。

▼函館市の対岸の下北半島には、世界最大級のフルMOXの大間原発が建設中だ。新設は認めるという政府の見解なので、停止中の工事の再開を許可するに違いない。

▼函館市は大間原発建設反対を示し、国に提訴している。政府はエネルギー確保のために風力発電は受け入れてほしいとの考えに違いない。そうなれば、市側としても風力発電には反対できないに違いない。

▼早く公表すればいいものを、新聞も今になっての報道だ。市民の反対を最小限にしたいという腹なのではないか。

▼邪推はこのぐらいにし、環境保全と風景の保存について考えてみたい。

▼町の風景とは共有財産だ。共有することによって、人間の生きがいを多くの人々と分かち合うという帰属意識を持つことができる。これは人間の幸せの大事な条件ではないか。
結局、豊かさとは、私有財産と共有財産の和であると考えたい。持続的な共有財産を増やさない限り、これ以上豊かな気分を味わうことはできないと思う。
「持続的」とは世代を超えて共有されるということです。そしてこの持続性とは、ほかでもない環境の持続性につながるに違いない。・・・中村良夫著「風景からの町づくり」NHKこころをよむより。

▼函館市戸井町の山の上に、巨大な風車が37基も建設されるという報道に接し、私の心は揺れている。

▼私が函館に買い物に出かる帰り道にその山がある。10月、まん丸くでっかい月(スーパームーン)が、その山の頂上付近に上る。私はこの月が大好きだ。

▼風車の巨大な羽ががそのまん丸な月を切りきざむ。そんな想像はしたくない。そして埴生の宿の歌詞を思いだす。
▼♪花は主 鳥は友♪。美しい渡り鳥が庭にやってくる。庭の花も美しい。私たち人間は、それを楽しむ、人間とは今に生かされている客なのだ。「花鳥風月」そんな言葉もあるではないか。

▼美し風景とは、人の心を美しくする。それが市民の務めだと思うが。