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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

核のゴミ処分場決定!

2021年10月27日 07時20分29秒 | えいこう語る
▼北海道寿都町の、核のごみ地下埋設処分場の賛否を問う町長選挙が終了し、賛成派の片岡春雄が6選を果たした。

▼1期目は対立候補がいたが、5期までは無競争だった。この長期政権で、自民党政権同様生活の仕組みが片岡流に染まってしまっているからだ。ここは、政治思想史家の丸山眞男の言葉を借りたい。

▼【歴史の中で一貫しているのは「なりゆき」の連続性を重視し、多くの人の共有する「いきほい」に同調する行動様式である。そこでは絶対的な理念や目的の合理性は問われず「ここまで来たんだからやめられない」という理由で、既成事実に屈服し過去と未来がずるずるとつながる。その実態は利害や人間関係で決まる】。池田信夫著「丸山眞男と戦後日本の国体」白水社より。

▼日清・日露戦争、満州事変から日中戦争、そして敗戦。さらに私自身が体験した、平成の市町村合併にも、丸山の指摘の正確さがうかがえる。

▼勝負はわずか「235票」差だ。これは新たな戦い、そして勝利への道筋が見えたということだ。この【235】という数字を旗印にし、【故郷奪還運動】のシンボルにしてほしいものだ。

▼関心が高まらないというは今回の衆議院選挙だ。26日の北海道新聞で、東工大教授の中島岳志は『選挙への動機づけ回路構築』という提言をしている。

▼【選挙以外の時にも、身近な社会の問題にかかわり、自分の住む地方自治体の行政に関心を持つことが大切だ。公的なものにかかわり、異なる他者との合意形成を繰り返すうちに、私たちはその延長線上にある選挙への、積極的な関心を取り戻す】。

▼さらに【選挙へ行かなければならないというお説教よりも、選挙に行く動機づけの回路を、社会の中に構築していかなければならない】と言う。

▼この二人の学者の発言に、私は次のように奮起させられる。それは、私が所属する函館市町会連合会の在り方についてだ。

▼近年、函館市においても、町会の加入率が低下している。「魅力ある町会づくり」がスローガンだが、魅力という言葉は抽象的すぎる。

▼それに町会は、政治や自治問題について、討論する姿勢がない。町会に政治的なものを持ち込んではならないという、不文律さえある。

▼私はもし函館市に寿都町のような問題が起きたら、市民の最大組織として、どんな対応をするのか危惧している。普段から、そのような課題にも対処できる、間口を広げた議論が必要ではないかと考えているからだ。

▼函館市は大間原発建設には“凍結”を表明し、国と裁判を起こしている。私たちの市町連も14万筆の署名を集め、国に送付している。しかし、福島原発事故から10年を経過した現在、市民の関心が低下しているのを実感している。

▼私は市町連で大間原発担当をしている。そこで50人ほどの会長たちに、原発の質問に答えてもらった。私程度のレベルを満点だと仮定しても、他の会長たちの平均点数は40点程度にみえた。

▼函館市が国を訴えているから、それでいいのではないかという、市民の自主性の欠如を感じる。それが丸山眞男が指摘する「なりゆき」「いきほい」に同調する行動様式ではないか。

▼確かに国に提訴した時の市長の「いきほい」はあった。だが3期終了を目前に、その「いきほい」は希薄になっているように、市民は感じている。

▼国側も函館側双方にも「ここまで来たんだからやめられない」という、倦怠感のようなものが漂い始めているのを実感する。

▼詩人のサミュエル・ウルマン流に言えば「情熱を失ったとき、人は老いるのだ」ということだろうか。寿都町長選から学ばせてもらった、自己批判も含めての私の思いだ。


    アイヌモシリに核のゴミ不要
                    三等下
 
※アイヌモシリとは「人間の静かな大地」という意味。

選挙・軽石・赤潮・眞子

2021年10月26日 15時03分29秒 | えいこう語る

▼今我が家の関心事は、衆院選挙と、海底火山の噴火で沖縄の海岸に打ち寄せる軽石・北海道沿岸の赤潮被害、そして眞子さんの結婚だ。

▼実は順番が違う。関心が薄いように見せかけて、実は一番の関心事は「眞子さんの結婚」だ。天皇家のお嬢さんなのに、式も行わないで、皇室も離脱という。世間では“勘当”同然の寂しい結婚だからだ。

▼天皇といえば憲法第1条で【国の象徴であり、国民統合の象徴で、その地位は主権の存する国民の総意に基づく】とある。

▼憲法に規定されるほど、特別な存在だ。でも、主権の存する国民の総意に基づくとあれば、天皇家のお嬢さんである眞子さんの結婚について、一国民として意見を申し述べていいのではないかと考える。

▼ということで、期日前投票を終えた我が夫婦の思いは、選挙については、別にやらなくてよかったという気分だ。そこでもっぱら眞子さんのテレビ報道に参加し、お互いの意見を述べ合っている。

▼古くは民間からお嫁に来た美智子さん。さらに紀子さんや雅子さん。皇室の結婚の喜びは、経済効果までもたらした。

▼戦後76年目をむかえる今日の眞子さんの結婚は、小室さん側の親族の問題がネックになり、結婚式が行われないという、異様な結末になっている。

▼ということで、私も天皇制に関する本の付箋部分だけ読み返しているが、読めば読むほど、理解が不鮮明になるのが、天皇という存在だ。

▼古事記などを開くと、天皇制とはフィクションで成り立っているので、起源自体が曖昧から始まっている。だから象徴という特別枠でしか、語れない存在なのだと思う。

▼2004年、秋篠宮が39歳の誕生日の記者会見で、当時の皇太子(現天皇)が、妻雅子さんに対する、マスコミの対応についてこんな発言をした。

▼【天皇に相談することもなく、いきなり皇太子妃の人格を否定するような人々がいるという発言は、残念に思う】と発言した。

▼その時、長男でもある私は「たかが弟のくせに、兄貴のことを批判するなんて、もってのほかだ」と興奮したことを思い出す。

▼だが、自分の娘の結婚で、結婚式も上げてやれない立場にいる秋篠宮だ。天皇家としては、家系を揺るがすような対処だ。兄の天皇も上皇も、心中複雑な思いをしているに違いない。

▼国会議員が会費制で、祝賀パーティーを開催してあげたらと、私は思う。そうであれば、シンゾウの観桜パーティーの出費は許さないが、
国民も喜んでくれるに違いない。

▼というような具合で、我が夫婦は眞子さんの結婚は、拍手で送りたいと思っている。だが、一般国民として、どうも小室さんとの結婚は、ちょっぴり気になる。

▼総合して考えれば、私たち夫婦の眞子さんの結婚に対する思いは【不自然】という言葉で、くくられるようだ。はっきりした回答は出せないが、とにかく【不自然】な結婚なのだ。

▼この【不自然】なままでの結婚式が、やがて「憲法改正」や「天皇制」へも影響するのではないかと、私は危惧するからだ。

▼米国が皇太子(現上皇)の家庭教師に、バイニングという女性をつけた。彼女は皇太子にジミーというあだ名を付け、学習院のほかの生徒と同じように扱おうとした。

▼そこから、皇太子は彼女からゆがんだ教育を受けた結果「菌」に感染してしまったという内容が、1971年の雑誌「流動」に掲載されている。

▼その座談会の参加者は「皇太子さんは少し普通の人になろうという努力が過ぎる」という意見で賛同し、それよりも【最高無比みたいな方】になってほしいと述べている。

▼その座談会参加者たちは、単に若いカップルへの攻撃というより【戦後民主主義体制そのものの告発とみてよい】と解釈しているのは、米国における近現代天皇制研究の第一人者である、ケネス・ルオフの著「天皇と日本人」朝日新書の中にある。

▼さらにその本の中で、文芸評論家江藤淳が、阪神淡路大地震の時、天皇と皇后が被災者を元気づけている映像に反応し、文芸春秋に書いたエッセイも紹介している。

▼【天皇と皇后は、何もひざまずく必要はない。被災者と同じ目線である必要もない。現行憲法上も特別の地位に立っておられる方々であってみれば、立ったっままで構わない。馬上であろうと車上であろうとよいのです。国民に愛されようとする必要も一切ない】。

▼「国民の天皇」は右派の人から嫌がられたものの、国民の圧倒的多数からは歓迎されていた。それが全面的に開花するのは、明仁天皇と美智子皇后の時代だと、ルオフは指摘する。

▼【国民の天皇】というキーワードは、今後極めて重要な気がする。国民主権の天皇であって、国家主権の天皇であってはならないからだ。

▼天皇が国民に近づき、国民も天皇に近づく。それとは逆に、国家が天皇に近づき、戦前の天皇像に近づかせることは、回避させなければならない。

▼まとまりがなくなってきたので、この辺でしめっくくりたい。昭和天皇が退位せず、戦後も存続された。戦前的天皇像を払拭するため、一般から美智子さんを受け入れた。

▼美智子さんの使命は「国民の天皇」を作り出すことだった。つまり「開かれた皇室」だ。そして紀子さんに雅子さんだ。この民間3人は、戦前的なる皇室を解放させる役割を十分に担った。

▼だが古い体質を引きずる宮内庁に、相当の軋轢を生じさせたのは間違いない。その延長線上に、眞子さんの結婚が出現したような気がする。

▼雅子さんまでは国民が認めた結婚だった。だが、比較的自由な別家である秋篠宮家で、思わぬ落とし穴が生じた。

▼小室家の家庭内問題は、国民の手放しの支持は得れず、結婚式さえ行われないという、極めて【不自然な結婚】となった。

▼皇室を離脱したといえ、いずれ眞子さんは、天皇の姉と呼ばれる存在になる。妄想を働かせれば、小室家は天皇制を崩壊させる要因ともなりかねない。

▼とはいうが、現上皇の言葉も思い出す。【桓武天皇の生母が、百済の武寧王の子孫である】という言葉だ。

▼様々なことを乗り越え、天皇家は継続してきた。それが「国体」として、日本のかたちを作り、日本を支えてきた。

▼今後も様々な英知を出し合い、天皇性は存続していくだろう。天皇制が廃止される日本を、私たち戦後間もない世代も、考えられないからだ。

▼あれやこれやと、眞子さんの結婚について、様々な角度から考えながら、無謀にも天皇制まで突き進む我が家だ。


    不敬罪の無い時代に生きて
               三等下

中ロ艦隊日本列島包囲作戦

2021年10月24日 11時12分40秒 | えいこう語る
▼メディアが最も悪と化したのが、戦争期だ。軍に圧力をかけられ、活動を制限されれば、転向をしながら、生き延びるという醜態を見せるのがメディアだ。

▼今私が信頼するのは、テレビより新聞だ。新聞の隅々に目を凝らし、戦争への匂いが立ちそうになるものがないかを、注視しているからだ。

▼今月18日に、日ロ艦隊10隻が津軽海峡を通過したというのは、小さな新聞記事だ。周囲の人に尋ねても、読んでいないという人が多い、そんなレベルだ。

▼今日(24日)は、その艦隊が太平洋を南下し、鹿児島沖を通過し東シナ海に出たという記事だ。しかもヘリコプターの発着訓練まで行っている。

▼艦隊の動きが図で説明されているが【日本列島包囲作戦】と考えて間違いないだろう。こんな時に妄想などしたくはないが、この艦隊の海底を、潜水艦が数10隻連なっていたとしたら、完全に日本は壊滅だ。

▼選挙などやってる暇はない。無防備すぎる我が国の未熟な防衛体制が、露呈されたということだ。そんな危機感を感じないだけ、平和ボケの我が国なのだろうか。

▼新聞各社が、なぜ一面全部に、中ロの艦隊の写真を大写し掲載しないのか、理解できない。またぞろ真実の報道をゆがめようとしているのだろうか。何に対し“忖度”しているのか。

▼太平洋を通過した時、在日米軍と自衛隊はどんな体制をとったのか、国民に知らせるのが新聞の使命ではないか。

▼そういえば、18日か19日に我が地域の上空を、2機の米軍戦闘機が強烈な爆音で通過していった。米軍は常に戦闘態勢をとるので、消音などしていない。

▼日本劣化が叫ばれているこの頃、新聞まで劣化しているのであれば「日本沈没」も現実化しているのだろう。選挙に、国費600億円を使っている時ではない。

▼列島の海岸にゲリラ部隊が上陸し、まちを占領すれば勝負は決まる。そんな無防備列島だ。中ロ相手に軍事費など増やせば、貧乏列島になってしまうのが我が国の現状だ。

▼【憲法改正】するなら、今の9条を1条に持ってきて、戦争放棄を世界に向け発信することだ。

▼2条には「世界で唯一の被爆国として、核兵器廃絶運動を行う。国家の名誉にかけこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」だ。

▼そんな憲法改正であれば、我が国は太平洋に沈まない国でいられるような気がする。

▼私の考えなどこの程度なものだ。論理的に上手に伝えることができないので、政治思想家・丸山眞男の言葉を借りたい。

▼【民主主義というものは、人民が本来、制度の自己目的化 一 物神化 一 を不断に警戒し、制度の現実の働き方を絶えず監視し、批判する姿勢によってはじめて生きたものとなる。それは民主主義という名の、制度自体についてなによりあてはまる。つまり自由と同じように、民主主義も普段の民主化によって辛うじて民主主義でありうるような、そうした性格を本質的に持っている】。

▼それに対し、東大卒業後NHKのクローズアップ現代を手掛けた池田信夫は【すべての国民が革命を続けないとできないという丸山の言う民主主義も、現実的な政治ルールとは言えない】と指摘する。上の段と共に、池田信夫著「丸山眞男と戦後日本の国体」白水社から引用。

▼何やらさらに難しくなったようだが、民主主義は議員ばかりに任せるのではなく、国民自らが守るべきで、万年野党に甘んじている勢力に、民主主義の革命は期待できない,ということなのか。

▼期日前投票を済ませたが、なんだかしっくりこないのが、今の私の心境だ。「大日本帝国憲法」から「日本国憲法」への大変換は、戦勝国米国による一種のクーデターではないか。

▼さらにその「憲法改正」を、対米従属の政権与党が行うといい、そのクーデターを阻止するといういうのが、我が国の野党の動きだ。

▼保守と革新が逆転しているような政治状況が、国民を混乱させているのかもしれない。

▼丸山は「既成事実への屈服」で【現実はつねに未来への主体的形成としてではなく、過去から流れてきた盲目的な必然性としてとらえられる】ともいう。

▼コロナ軍の侵略と総選挙という混乱に乗じ、中ロ合同艦隊は太平洋を通過し【日本列島包囲作戦】を、いとも簡単に成功させたのではないだろうか。

▼何をぼんやりしているのだと、プレ認知症症候群の田舎オヤジは、愛読する新聞に“喝”を浴びせたい心境なのだ。

この枠組みに入ったら抜け出せない日本人

2021年10月23日 14時53分40秒 | えいこう語る
▼長く暗い「シンゾウ・トンネル」を抜けたと思ったら、次は悪寒漂う秋田の「スガ・トンネル」だった。そこを抜け出したと思ったら、すぐ次のトンネルに突入した。このトンネルは被爆地広島の焼野原に向かっている「キシダ・トンネル」だ。

▼川端康成の小説「雪国」の一説を思い出したのが、衆議院期日前投票を済ませた時だ。投票所を出る私の心は、閉塞感に包まれていた。日本の未来が見えてこないからだ。そんな私の心とは対照的に、真っ青な秋空に純白の雲が浮かんでいた。

▼ノンフィクション作家・保坂正康著「昭和時代」朝日新聞出版を読んでいる。昭和史の出来事を順次並べ、解説を加えたものだ。実に簡明で昭和の流れがわかりやすくできている。

▼【4つの枠組みに入ったら抜け出せない日本人】という文章に心が反応した。

▼皇紀2600年とされた1940年(昭和15年)の段階で、昭和初期には自由だった日本人が、なぜここまでもの言えぬ不自由な状況に、追い込まれていたのだろうかという問いだ。

▼それは「教育の国家統制」・「情報発信の一元化」・「暴力装置の発動」・「弾圧立法の徹底化」の4つの枠組みに入ったら、人々は抜けられなくなるというのが回答だ。

▼大きく分けて昭和6年の「満州事変」から「軍のことに関して政治が口を挟むな」と「統帥権干犯」を持ち出し、軍は好き勝手な行動を始める。

▼日中戦争の発端は、昭和12年の盧溝橋事件だ。この頃の若手将校たちには「生意気な中国をこらしめてやる」という考えが蔓延していた。

▼この戦争の裏で英米が中国軍に、軍事、兵員、日常品、医薬品を支援していたという。当時日本政府や軍は、中国と戦うのは英米との戦いだ、ということを認識していなかったという。

▼日中戦争はますます深みに入り、昭和13年には「国家総動員法」公布。国会でこの法案が審理された時、宮崎長吉代議士が「これでは軍隊が好きなようにやれるのではないか」と質問した。

▼説明に当たった陸軍省軍務課員・佐藤賢了中佐が、相次ぐヤジに「うるさい、だまれ」と怒なり問題になっている。この時期にはすでに合理的なシステム自体が消滅し、まともな議論が
できなくなっていた。

▼さらに昭和15年になり「大政翼賛会の誕生」で、すべての政党が解散し、議会での議論は空洞化してしまう。

▼このことは、民主主義や議会政治が日本で成熟しなかったといわれるが、今の我が国にも、そっくり当てはまる。さらにその年は皇紀2600年も重なっていた。

▼大正14年生まれの私の母は、その時覚えされられたといい、天皇の歴代の名をそらんじて私に聞かせていた。それは母の認知防止のバローメータのように思えた。「まだ言えるから大丈夫」と、微笑んでいたからだ。

▼【軍事主義国家になるということは、相手の国民を殺害し、国土を疲弊させ、そのうえで経済の回転を止めてしまうということだ。そのためのモラルや考え方が『正義』だ。日本社会は太平洋戦争に始まる前にそのようになっていた。太平洋戦争はその結果として始まった】と保坂は述べている。

▼もう一度思い出してみたい。「教育の国家統制」・「情報発信の一元化」・「暴力装置の発動」・「弾圧立法の徹底化」だ。

▼私には、コロナ軍の目に見えぬ侵略に対抗すると言いながら、この4つの枠組みに国民をはめ込もうという、政府の魂胆が見え隠れしてならない。

▼それが戦後民主主義の劣化と共に、どこか戦争の匂いを孕んでいるような気がしてならない。

▼コロナ禍での様々な会合の自粛は、発言の自由も制限される。大政翼賛会の結成の理由は【非常時に議論している場合ではない、国家を一元化しないといけない】というものだった。

▼あの時代は【議論は敵対】だという考えが広がっていた。そして国家はいよいよ、異様な形をとることになった。

▼昨夜、布団に入る前に外に出てみた。満月が100円硬貨のように輝いていた。過疎地域に住んでいると、まちへの買い物は遠い。「ガソリンを値下げしてちょうだい」と、お願いしてみた。

   月が硬貨にみえる物価高
            三等下

日中戦争前夜と酷似か?

2021年10月22日 13時58分00秒 | えいこう語る
▼衆院選挙が一気に紅葉を加速させているような、晩秋の日本列島。だが列島周辺の海域では、きな臭い匂いが漂い始めている。

▼対馬海峡を通過した中国艦隊が、ウラジオストクの沖でロシア軍と合同訓練し、その後中ロ艦隊10隻が連なって、18日に津軽海峡を通過した。その後小笠原諸島周辺で、ヘリコプターの発着訓練をしていたという。

▼津軽海峡の最短距離は約18キロだ。鮪漁で有名な戸井町の高台からは、対岸の下北半島がはっきり見える。津軽海峡は「しょっぱい川=塩の川」と呼ばれる程狭い。

▼だがこの中央部分が「公海」となっているので、一兆有事になれば「三海峡封鎖」なる作戦があるという。

▼対馬海峡・津軽海峡・宗谷海峡を封鎖し、ロシアや中国の戦艦を太平洋側に出さないという 作戦のようだ。太平洋に出させてしまえば、挟み撃ちになるからだろう。

▼さらに北朝鮮が、潜水艦からミサイル発射に成功した。対米国を意識したミサイル発射訓練のようだが、日米安保がある限り、米軍の極東基地である我が国を標的にしているのは、十分想像がつく。

▼中国は台湾や尖閣地域付近で艦隊を移動させ、威嚇行動に出ている。再び日中戦争に発展するとすれば、この地域は最もデンジャラス・ゾーンだ。

▼ちなみに、日中両国のNPOが共同で世論調査を行った結果、中国が日本に対する印象で「良くない」と答えたのが「66%」で、日本が中国に対する印象では「良くない」と思っているのは【90%】にも及んだ。

▼ここで驚くのは日本人の中国嫌いだ。世論がそうであれば、日中戦争の危機は大いに可能性があるということだ。

▼明治以降の、日清・日露戦争、さらに韓国併合。日中戦争などの歴史から見れば、中国とロシアと北朝鮮の三国同盟が締結される可能性はある。悪の枢軸どころではない【地獄の枢軸】だ。

▼そうなれば、我が国は過去の歴史に真摯に対応しなかったことで、未来に恐ろしい結果を招くことになるかもしれない。

▼閣僚の靖国参拝。軍備費のGDP2%問題や、憲法改正などは、私たちが考えている以上に、周辺国が最も懸念する問題のようだ。

▼さらに、北海道矢臼別では今日(22日)から在沖縄米海兵隊500人が参加して、実弾訓練が行われる。もはや実弾訓練は当たり前の事実だ。

▼総合すれば、もはや現在は1936年に酷似してきたのではないだろうか。天皇のご来道を仰いでの昭和11年の【陸軍特別大演習】だ。

▼現北海道大学農学部を大本営として、南軍は「弘前第8師団」、北軍は「旭川大7師団」。北海道の広大な大地が、中国とよく似た自然環境だったからだという。

▼ここで少しまとめておこう。中国の香港民主化阻止の【香港事変?】。さらに台湾や尖閣列島への中国の挑発行為【尖閣事変?】の勃発の可能性。北朝鮮の【潜水艦発射弾道ミサイル】の実験成功。【中ロ艦隊の津軽海峡通過】で、太平洋進出。【コロナ戦争】や【天皇家を揺さぶる結婚問題】等も、日本を揺るがす懸念材料だ。

▼これらが微妙に重なり、衆議院選挙後の来年あたりに、長い冬の時代が到来してきそうな、世情になっているような気がする。

▼コロナ戦争での戦費?拡大。石油輸出国機構の協調減産での、ガソリンや灯油の値上がり。それに付随する、食料や物価上昇など。資源のない我が国の国民の生活は、日増しに苦しくなる。

▼過去に戦争を引き起こす要因となったのは、このような現状からだ。北朝鮮のミサイルを、いつか撃ち落としてしまったとする。いや、そんな妄想などしたくもない。

▼戦争はほとんどが【自衛のため】だという。防衛費の拡大は、軍隊設置への助走だ。軍隊であれば、最強兵器を持たなければ意味がない。弱い軍隊などただの金食い虫だからだ。

▼軍隊を保持したら【核兵器保有】というのは常識だ。核を持つことで国が維持されているのは、北朝鮮が証明しているからだ。

▼こういう時は日本国憲法前文を大きな声で読み上げてみることだ。【われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う】。

▼地球上唯一の被爆国として、核兵器廃絶運動の先頭に立ってこそ、名誉ある国民と言えるのではないだろうか。

▼「敵地攻撃能力も視野に入れる」などという、第100代内閣総理大臣キシダフミオ。被爆地広島県生まれで、この程度の人物を総理を戴く国民は、世界からどんな評価をされているのだろうか。

▼昨日、函館市に買い物のついでに、期日前投票をすましてきた。途中いつもの「50円温泉(65歳以上」に立ち寄った。

▼80歳近くの男性と湯船が一緒になり、コロナや選挙、津軽海峡を中ロの戦艦が通過した話をした。「戦争だけはごめんだね」と、話は一致した。

▼風呂から上がり際に、その男性が「今朝早く起きたら月がまだ出ていて、満月できれいだった」と話した。

▼私も見たので「あんまり満月が美しかったので、なんだか得したみたいでしたね」というと、男性は「そうだね」とにっこり笑い、湯船から出た。