▼所信表明から、代表質問にかけてのキシダ総理の発言を聞いて、ある歌が大音量で浮かびあがってきた。
▼1970年、作詞藤田まさと・作曲吉田正、歌うは、特攻隊の生き残りと自称していた、俳優鶴田浩二だ。曲名は【傷だらけの人生】。
▼紙面の関係上、最初のセリフだけを記しておく。後は検索で、じっくり読んでほしい。この詞の内容こそ、第100代内閣総理大臣岸田文雄の、政治家としての総てが記載されているからだ。
▼【古い奴だと思いでしょうが、古い奴ほど新しいものを欲しがるもんでございます。どこに新しいものがございましょう。生まれた土地は荒れ放題。右も左も真っ暗闇じゃござんせんか。】
▼キシダ総理の「新・所得倍増」「新・資本主義」。古い奴ほど新しいものを欲しがるというが、キシダは古いものに「新」を付け加えただけだ。
▼シンゾウやスガの負の遺産を整理する気持ちなど、さらさらない。「新」を頭に据えただけの【現状維持内閣】だ。
▼昨日(13日)の参議院予算委員会での、キシダ総理の答弁を、ワンフレーズだけ抜き取ってみる。
▼「取り組む必要がある」「柔軟に活用する」「慎重に考える」「成果が得られるように取り組む」「さらなる検討を進める」「早期に示すよう強く求める」「様々な観点から検討を進める」「拉致問題は重要課題だ」。
▼こんな総理の答弁を真似るのが、地方自治体の首長と管理職だ。そして日本列島全域が消極的な雰囲気が蔓延する。
▼これでは、キシダ総理での日本再生は程遠い。第99,5代内閣総理大臣として、早く真の第100代総理を選びたいものだ。
▼国民主権の国にいて、新総理に厳しすぎるのではないかとお思いでしょうが、シンゾウからスガと我が国が地獄に落とされそうな様を見せつけられれば、答弁内容がこの程度なら、主権者の一人である田舎爺でも、憤慨するというものだ。
▼人の悪口を朝から言い始めれば、よくない事が待っているというのが私の格言だ。この辺で、キシダ総理の批判は終わりとしたい。
▼でもついでに、最後にもう一言。キシダ総理の「新」とは「旧」に蓋をすることだと、思っているのではないだろうか。蓋をすれば、中身はもっと異臭を放ってくるのだけど。