goo blog サービス終了のお知らせ 

函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

日本国憲法と日米地位協定

2021年10月04日 09時59分28秒 | えいこう語る

▼沖縄の普天間基地から、有毒物質(有機フッソ化合物PFOS)が、公共下水道に放出された。日米両政府がこの取り扱いについて、協議している最中にだ。

▼米軍の日本における地位の取り決めである「日米地位協定」は、1960年に締結されたが、一言一句改定されていないという。

▼地位協定とは、米軍の身分保障のための「治外法権」だ。米軍が殺人や女性への性的暴行を行っても無罪放免となる、非人道的、不平等極まりない協定だ。

▼有毒物質を下水道に流すこんな神経だから、戦い能力がゼロに近い日本に、原子爆弾を平気で投下するのだ。

▼タリバン同様の野蛮な軍隊を持つ米国と、安全保障条約を結んでいる我が国が嘆かわしい。だから福島原発の汚染水を、平気で海洋投棄しようとする考えになるのだ。

▼この地位協定を結んだ時の総理は、シンゾウや現岸防衛大臣の祖父岸信介だ。岸防衛大臣は、残る36万リットルを「住民の懸念を払拭する」として、処分の費用も負担するという、逆説的な“対米従属”で済まそうとしている。

▼これって、正常な「日本語」ではない。米国に配慮しただけの「米国的日本語」だ。地位協定は、日本語まで洗脳しているようだ。

▼日米原子力協定も、米国が破棄すれば、核開発の燃料(核のゴミ)を、日本が大量に保有することになる。現在のプルトニウム保有量で、原発6000個分に相当するからだ。

▼北朝鮮やイラン以上に、世界の非難を浴びることになる。これが、被爆国でありながら、核保有禁止条約を批准できない理由なのだ。

▼だから、何としてでも処分場の建設を急がなければならない。これがいまだに米国の支配下に置かれている、我が国の戦後76年の実態なのだ。

▼文言が一つたりとも改正していない地位協定と言われたら、真っ先に思い出すのが日本国憲法だ。これも間違いなく米国製の憲法だ。

▼占領政策をスムーズに行うためのルールだから、地位協定と同様の形態になる。なので、孫のシンゾウは、日本製の憲法をつくらなければ、「美しい日本」を取り戻せないと考えているようだ。

▼シンゾウも立派ではないかと思う。でも、シンゾウは数多の憲法学者から、憲法解釈が間違っていると指摘された。憲法の理解は小学生低学年程度なのかもしれない。

▼その程度が理解する範囲が「自民党改憲草案」なのだろう。憲法解釈が中学生程度と自認する私でも、この草案はよくないと思うからだ。

▼我が国にとって屈辱的なものは【憲法】と【地位協定】ということになる。だが本丸の【9条改正】となれば、地位協定はもっと米国の都合の良い内容に変更される可能性が大だ。

▼9条改正で戦争できる国になれば、安保同盟国の米国は、日本軍が起こした戦争に加担させられてしまう。日本軍は負けるのを承知で、戦争を起こすからだ。

▼そう考えざるを得なくなるのが、私の中学レベルの、憲法解釈だ。米国製の憲法でも、最も輝いているのは「9条」のように思う。

▼先輩が、アマゾンで1円で購入したという、吉村昭著「ポーツマスの旗」外相・小村寿太郎を貸してくれた。その中に小村のこんな考えがある。

▼【日露戦争でもあきらかなように、資源の限られた島国の日本では、軍事力は一定の限界がある。日本人は団結心は強く将兵の士気も高いが、大国と戦争をするには人材が少なく、物資も枯渇し長期戦には耐えられない。そのような宿命的弱点を持つ日本は、軍事力を国を守る唯一の手段とはすることはできず、必然的に外交政策が大きな比重を持つ】。

▼【外交】こそが、日本の最強の武器なのだろう。F35Bステレス型戦闘機、迎撃ミサイルやイージス艦、空母建造など、軍備費の増強で得られる平和など、保育園レベルの稚拙さではないか。

▼戦争を回避する外交こそが、我が国の最強の防衛政策だはないか。対話しただけで相手がひるんでしまう、そんな【外交侍】のような人物を、外務大臣に起用してもらいたいものだ。


※本は1円でも送料は数百円。アマゾンも「日米地位協定」に似ている感じがする。
               三等下