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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

憲法改正と天皇制

2021年10月20日 11時44分41秒 | えいこう語る

▼衆議院選挙より、やはり眞子さんの結婚が気になる。なぜ気になるかと言えば、昭和天皇の曾孫だからだ。

▼戦争が終わり、間もなく生まれた私(昭和23年生)にとって、戦争という命題は、生まれた時から背負わされていたものだった。

▼その戦争は統帥権を持った昭和天皇の時代だった。戦後の天皇は戦争責任を免れ、現人神から人間になったという。

▼だが私たち世代は、昭和天皇は我が国の象徴として、超個性的なおじさんという感じだった。似た者など一人もいない、超高級ブランドのような存在に思えた。

▼亡くなった時【崩御】という、見たこともない言葉に接した。お笑い芸などが自粛され、国民が一斉に喪に服させられたということに、戦前の昭和天皇像が、戦後も連続して国民の中に生きていたのだということを実感した。

▼天皇制なるものを批判するということを忌避する風潮は、戦後生まれの私たちの世代にも、DNAとして残っていたように思う。

▼時代は変わり眞子さんも大学の同級生と恋愛し、結婚することになった。喜ばしいことだが、結婚相手の家庭事情が週刊誌で暴露され、国民の祝賀ムードも沈みがちだ。

▼天皇家の歴史的存在意義は、国民の納得するところだが、明治以降【天皇の使い勝手】で今の日本があるという説もある。天皇制が権力に利用されないというのが、天皇性継続の今後の在り方だろう。

▼眞子さんの結婚問題で、皇室典範を改正し、皇族の在り方を規定すればいいという意見もあるが、皇族の人権侵害につながりかねない、と指摘する憲法学者もいる。

▼一方、国民も、自分たちの理想を投影して皇族の生き方を縛るのはやめようという意見もある。しかし、今後は外国人との結婚や、シングルマザーの可能性も否定できない。

▼憲法学者の木村草太は【今回の一件で私たちは、憲法の規定する天皇制が、天皇と皇族の権利を制限する反人権的性格を持つことを認識するきっかけにすべきだ】と指摘する。

▼自民党憲法改正草案第1条は「天皇は日本国の元首である」とし、第102条第二項では、現憲法第98条2項にある「憲法擁護義務」の中から「天皇と摂政」を除外している。

▼これらに隠されている、自民党の本意は何か。だが、我が国は憲法と天皇について、気軽に話し合える雰囲気にはない。憲法についてある自治体の首長に尋ねたら「共産党みたい発言だね」と一蹴されたことがある。

▼「表現の自由」は、相当認められて来てはいるが、最初に書いた戦前DNAが、戦後も継続されているという感じがしないでもない。

▼憲法改正が政治課題の前面にあがってきた昨今、ここは一つ【憲法改正と天皇制】について「国民的議論」と言えば大げさだが【国民的雑談】ができるような環境にし、コロナ後の新たな主権国家づくりの、始まりにしてほしいものだ。

▼最後に私の妄想だが、眞子さんは多産系の体躯のようにみえる。健やかな男子をたくさん産んで、幸せになって欲しいものだ。