とにかくテレビで頭を下げ謝っているのは、どこどこの社長と呼ばれる、いい歳をした男ばかりだ。
さらに我が国の首相までが、政権をほっぽり出し、豪腕と言われ、いかめしい顔で周囲を威圧する党首までが「辞めます、いや辞めません」と、男らしさとは程遠い醜態を国民に晒した。
先頃亡くなった作家城山三郎さんの小説の中には、男らしく生きた人物が登場する。その男らしさの共通するものとは「潔さ」なのだろうか。
私が30歳を少し過ぎた時、腹部の手術で函館山の中腹にある、函館港が一望出来る総合病院に入院した。「自宅から遠いから、なるべく近い病院に」と妻が望んだが、この病院の近くに高校時代住んでいたので、何時か病気になったら眺望のよいこの病院に、入院しようと決めていたのだ。
70歳ぐらいだろうか、日曜日にテレビで競馬を楽しむ男がいた。ベットの上にあぐらをかき「それ行け!」とテレビで走る馬に向かい檄を飛ばす。馬券を買っているらしい。負けた時ベットにひっくり返り、同時にナースコールする。「点滴を頼む」そんな光景を何度か見た。
或る日ナースステーションの前の一人部屋に移された。付き添いしていた奥さんが、非常階段の踊り場に一人腰を掛けていた。
「奥さん毎日の看病大変ですね」と、私はその淋しそうな姿を見て声をかけた。
「主人にはただの胃潰瘍と言ってるけど、実は末期の癌なんです」と、身内にでも話すように語り始めた。
「夫は若い時は腕のいい職人で、仕事は誰よりも良くやり、羽振りもよく、よそに女がいたけど、その女に家を建ててやるような男だったんです。遊び人で随分私も苦労したけど、それでもいざ死ぬとなったら、淋しいものです」と言う。
身近な人には胸のうちを語れず、見ず知らずの若い私に語りかけたのは、どんな心境なのだろうか。先に旅立つ者への、ただに感傷に過ぎないのだろうか。
死の間際まで競馬に興ずる夫を、周囲は怪訝そうに見るが、その実体の一部でも誰かに知ってもらいたいと言う女心が、そこはかとなく伝わっては来た。
妻が赤の他人に、いい男だったんだよと言わせる男は、やはり男らしい男だったのかもしれない。
この話、男らしさとは何の関係もない、ただの遊び人の話だと言われればそれまでの事だが、なぜか男らしさと言う事が話題になると、私は時々思い出す話である。
この病院は周辺人口の移動と共に、別の場所に建てられたが、最上階のロビーから函館港が見渡せ、海峡には青函連絡船が往来していた時代の、映画のワンシーンのような出来事である。
男らしさの概念も、男と女では違うだろうし、時代とともに変化していくものでもあるようだ。
さらに我が国の首相までが、政権をほっぽり出し、豪腕と言われ、いかめしい顔で周囲を威圧する党首までが「辞めます、いや辞めません」と、男らしさとは程遠い醜態を国民に晒した。
先頃亡くなった作家城山三郎さんの小説の中には、男らしく生きた人物が登場する。その男らしさの共通するものとは「潔さ」なのだろうか。
私が30歳を少し過ぎた時、腹部の手術で函館山の中腹にある、函館港が一望出来る総合病院に入院した。「自宅から遠いから、なるべく近い病院に」と妻が望んだが、この病院の近くに高校時代住んでいたので、何時か病気になったら眺望のよいこの病院に、入院しようと決めていたのだ。
70歳ぐらいだろうか、日曜日にテレビで競馬を楽しむ男がいた。ベットの上にあぐらをかき「それ行け!」とテレビで走る馬に向かい檄を飛ばす。馬券を買っているらしい。負けた時ベットにひっくり返り、同時にナースコールする。「点滴を頼む」そんな光景を何度か見た。
或る日ナースステーションの前の一人部屋に移された。付き添いしていた奥さんが、非常階段の踊り場に一人腰を掛けていた。
「奥さん毎日の看病大変ですね」と、私はその淋しそうな姿を見て声をかけた。
「主人にはただの胃潰瘍と言ってるけど、実は末期の癌なんです」と、身内にでも話すように語り始めた。
「夫は若い時は腕のいい職人で、仕事は誰よりも良くやり、羽振りもよく、よそに女がいたけど、その女に家を建ててやるような男だったんです。遊び人で随分私も苦労したけど、それでもいざ死ぬとなったら、淋しいものです」と言う。
身近な人には胸のうちを語れず、見ず知らずの若い私に語りかけたのは、どんな心境なのだろうか。先に旅立つ者への、ただに感傷に過ぎないのだろうか。
死の間際まで競馬に興ずる夫を、周囲は怪訝そうに見るが、その実体の一部でも誰かに知ってもらいたいと言う女心が、そこはかとなく伝わっては来た。
妻が赤の他人に、いい男だったんだよと言わせる男は、やはり男らしい男だったのかもしれない。
この話、男らしさとは何の関係もない、ただの遊び人の話だと言われればそれまでの事だが、なぜか男らしさと言う事が話題になると、私は時々思い出す話である。
この病院は周辺人口の移動と共に、別の場所に建てられたが、最上階のロビーから函館港が見渡せ、海峡には青函連絡船が往来していた時代の、映画のワンシーンのような出来事である。
男らしさの概念も、男と女では違うだろうし、時代とともに変化していくものでもあるようだ。
男らしさですか~ 一言で言えば高倉健さんの演じた “ポッポヤ”見たいの人です。難しいですね。そうざらにいませんよ だから男らく光るのです。
女性と言うのは本来おてんばに出来ているようです。それではいけないと言うので、躾けしたと言う話を聞いたことがあります。
だからおてんばの女性は、教育がなっていないと言われるそうです。・・・本当でしょうか?
おてんばが 教育がなってない と思いますか。
思わないでしょう~~。以前朝ドラ “おはなはん”放映してましたが おてんばですが 教育がなってないとは言ってません。教育とは何ぞや?
おてんばさんはかわいらしいです。
教育とはなんぞやと私に聞かれても、答えが出ません。
教育問題は、志村教授にお聞きください。