函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

市町村合併の落とし穴

2014年06月28日 11時38分51秒 | えいこう語る
▼道南の太平洋側にある八雲町の高台から、いつも波穏やかな噴火湾を望む雄大な景色は、北海道の中でも私の最も好きな場所だ。グループ・サウンズ、タイガースの名曲「花の首飾り」は、この町の女子高校の作詞だったというのが、最近判明した。曲が世に出て半世紀近く経ったが、この町のイメージがさらに魅力を増すことを期待したい。
▼この町と背中合わせの日本海側の熊石町が合併し「二海郡八雲町」となった。太平洋と日本海の二つの海を持ち、海と海の距離は我が国最短だそうだ。八雲町は日本最北の関所があった場所で「山越郡八雲町」と呼ばれていた。山を越えるというのは、なんとも旅情を感じ、私が好きな地名だったが「二海郡」というのも、二つの海を股にかけるなんて、雄大な名だ。
▼町の規模から言うと熊石が小さかったので、「八雲町」となったのだろう。この熊石地区はアワビの養殖が盛んで、毎年アワビを食べさせるイベントがあり、3万人ほどが集まるという。ところが今年のイベントに使われたアワビの半数が、韓国産だったのが判明した。実は、今年は海水温の低下で、ここのアワビの8割が死んだという報道がされていたのだ。
▼「産地偽装という認識はなかった」と弁解するが、後の祭りだ。「あ、わびしい」。八雲町に名前を取られ「熊石地区」と呼ばれ、町名がなくなったことへの、深い心の傷が表面化した出来事ではないだろうか。つまり、熊石町ここに健在という、自己顕示欲の表れだったのではないかと。
※私の地区では「しゅる貝」と呼ぶ。戦後肉の代わりにカレーに入れたものだ。結構旨い。
 シェルは貝だが、そこが訛ってシュルと呼ぶようになったという説は正しくない。そうであれば「貝・貝」だからだ!?


▼私の地区も由緒ある「椴法華村」というのが消滅し、やはり「椴法華地区」と呼ばれているからだ。「町」や「村」は独立しているが「地区」は「その他」のような気がするからだ。
▼ともあれ、大きな海を二つ持つ「二海郡」だ。熊石はアワビ、八雲はホタテの養殖が盛んだ。さらにウニを添えた「三海丼」なるもので、盛り上げてみたらどうか。熊石温泉で湯に浸かり、山を越えて八雲町へ。「ほととぎす明日はこの山越えてゆこう」・・・山頭火の句など思い出しながら。八雲町には「花の首飾り」の曲が、町中に流れている。なんとも素敵な二海郡八雲町ではないか。
▼ 今朝も小雨が。
「雨降って地固まる」の例えもある。がんばれ八雲!がんばれ日本!?
私が八雲にエールを送るのは、私の好きな二人がいるからだ。一人は講道館4段のA君、そしてJAZZ喫茶のNママだ。


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