函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

今時の若者

2014年06月24日 12時28分36秒 | えいこう語る
▼昨日、朝から町会の草刈を3人の役員で行い、次に会館前の、松の大木の枝払いをした。
会館の敷地には、大正時代に建設された村役場が建っていた所だ。その玄関前の松ノ木なので当時からあるものだろう。
夏仕立てというか枝も半分ほど切り払い、男ぶりのいい松に仕上がった。
青空の下で、大正・昭和・平成とこの村の衰勢ぶりを見てきた松の精が、昨日の私たちの討論会の切っ掛けを作ってくれたのだ。
▼全作業が終了したのが午後4時頃だった。ご苦労さんというので、すっきり清掃された会館前で一杯となった。
この会館の傍には、当時の村長公宅があった。昭和20年7月15日、我が村は米軍機の攻撃を受け、4人の犠牲者が出たが、その中に村長さんの娘さんもいた。
話題は当然、今ホットな集団的自衛権に及ぶ。
※こんなグレーな夜明けも、結構好きだ。


▼そこに、隣町といっても、函館市に一緒に合併したので同じ函館市民だが、そこの若者で私の地区で勤務している、22歳の男性が勤務を終え立ち寄った。
彼は、前に一度話したことがあるが、なかなかの軍事お宅だ。
スマホを片手に日本ばかりではなく、世界各国の軍の装備や戦闘能力まで分析する。
今時の若者は、趣味が高じると専門家顔負けの情報まで仕入れるのかなと思っていたが、昨日の彼は、私たち町会役員(50代後半から60代後半、その中の一人は元自衛隊員)の度肝を抜いたのだ。
▼集団的自衛権の行使となった場合、もし敵国が攻めて来た場合、島国である我が国の軍事力と防衛能力について、専門家顔負けの解説ぶりに、私たちは聞き入った。
我々の素朴な疑問にも、実に明快な分析で納得させてしまうのだ。
海の中からの攻撃である、各国の潜水艦の能力と装備の分析などは圧巻である。
▼大間原発についても質問したが、構造についてもかなりの理解力だ。
函館市町会連合会の理事たちも、このぐらい原発の知識を持っていたら、反対運動もスムーズに行くに違いないと、私も感服してしまった。
▼さて、3時間ほどの彼の講義を受け、「それでは、今日のまとめを軍事評論家のNさんにしていただきましょう」と私が言うと「今の軍事は経済そのものである。次回は憲法第9条についてお話しましょう」と締めくくり、酒は一滴も飲まず、後方にウイングを付けた愛車で、隣町に帰っていった。
▼「今時の若者は」と言われた時代もあった私たちだが「今時の若者」は、磨けば相当な光を放つ存在だということを確認した、昨日の町会会館の、草刈作業終了後の成果だ。
「共同作業後の一杯に、コミュニティーの未来が見える」というのが私の持論だが「ただ飲むのが好きなだけでしょう」とは、我が家の経済評論家の分析だが。


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2 コメント

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Unknown (花てぼ)
2014-06-24 18:37:13
その若者に対するえいこうさんの羨望のようでもある敬愛の眼差しが見えるようです。
何事も確かな知識を持っていて他に話すことができる人は私の憧れでもあります。
それというのも自分が何事にも薄っぺらな知識しかないからです。いっちょまえに憧れだけは持つのです。
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Unknown (■かわぐち えいこう)
2014-06-27 14:38:00
花てぼさんへ。アベシンゾウへの手紙で、コメントが遅れていました。少年老い易くといいますが、もっと勉強すれば良かったと悔やんでいます。55歳ぐらいからやっと勉強を始めて今日になります。私の場合は遅れた頭のようです。今になって頭が動き出しています。
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