goo blog サービス終了のお知らせ 

函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

芸術の秋の終わりに水引細工を見た

2007年11月12日 15時44分05秒 | えいこう語る
友人の奥さんが、函館市の芸術ホールで水引細工を展示しているので、ぜひ来場をとの誘いがあった。
会場までの1時間、山道を車で走った。五月には新緑で山が笑っていたのに、今では枯れ木が目立ち、雪の訪れも間近だ。葉が落ちた木々は寂しい気もするが、常緑樹の雪景色もいいが、枯れ枝に付いた雪も趣があり美しい。
「水引の歴史は遣隋使小野妹子が、持ち帰った隋からの贈り物に、紅白で染め分けた麻紐が掛けられていて、これは帰途の航海の安全を祈願し、真心のこもった贈り物である事を表していたことから、以来、朝廷への献上品には、必ず結ばれるようになったと言う事です。平安時代には『連歌』を綴る紐として用いられ、室町時代には現在の結び方のほとんどが考案され、江戸時代になると元結として庶民にも広く使われるようになった。」・・・配布の栞から。
友人の奥さんから大先生を紹介され、先生直々の講義をいただいた。
先生は70歳らしいが、若い頃は相当美人であったろうと思わせる顔立ちを、今でも充分うかがわせていた。・・・山は枯れても先生は紅葉の真っ盛りだと、ふとそんなことを思ってしまった。・・・(先生ごめんなさい)
説明も水が流れる如く的確に、普段考えても見なかった水引の歴史を、十分理解させていただいた。
「日本はこのような素晴らしい芸術文化のある、美しい国なんですね」と言うと「私は安倍元総理の言う美しい国というのが理解できません。あの方は美しいと言うものの本質を、間違っているのではないでしょうか」と先生は俄然気色ばみ「今の世の中の乱れは、日本文化をきちんと理解していないからだ」と、日頃の御高説を延々披露してくれた。
「御尤もですとも」と私はだだただ頷くばかりでした。
声をかけてくれた友人の奥さんは、函館市内の老舗酒店の奥さんである。今度店にいらしたら、酒瓶に水引飾り付けプレゼントしますと言う。
「きっと亀に違いない?」亀は万年も生きるけど、飲みすぎて甕を壊さないでねと言う、洒落っ気でくるかもしれない?
奥さんは上州生まれのさっぱりした気性だ。ただし家で旦那を尻に敷いたりはしていない。言葉も歯切れが良く、ジョークの反応がすこぶるいい。
だから奥さんの勧める酒は、何時も飲み心地がすっきりしている。
芸術の秋最後の鑑賞会も、結局お酒で落ちついたようです。


最新の画像もっと見る

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (うたのすけ)
2007-11-12 18:26:52
今晩は。
いつも思うのですが、いいお付合いの方々に恵まれて羨ましいですね。もちろんかわぐちさんの人柄がいい友を呼ぶのでしょうね。
返信する
Unknown (やまちゃん)
2007-11-12 20:24:20
今晩は
今頃は もうパソコンとはおさらばです。一杯飲んでますからね。 さてお酒のせいかどうか わかりませんが えいこうさん テンプレかえましたか?ビックリです。
水引き細工 きれいですよ 我が家は祝い袋も売ってます。今のはとても素晴しいものです。値段も高いですが芸術品です。
返信する
Unknown (■かわぐち えいこう)
2007-11-13 09:46:25
おはようございます。
人柄などとおだてあげられれば、今夜のお酒も、はかがいきそうです。後ろから「墓にいけそう?」なんて声が聞こえてくるような気もしますが?
返信する
Unknown (■かわぐち えいこう)
2007-11-13 10:01:59
やまちゃんへ。初めてものすごい量の水引を見せてもらい、日本の伝統文化のすばらしさに感動しました。帰りに海岸線を走ってきて、「海ゆかば 水漬く 屍ー♪」なんて歌を口ずさんでいては、大先生のお叱りを受けるのでしょうね?
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。