▼9日に、函館市町会連合会の新年会が、市内のホテルで行われた。市長や議長の祝辞があり、宴会が始まる。宴もたけなわ(漢字にすると酣。甘酒のような字だ)になると、恒例のカラオケが始まる。町会ではカラオケ機材があるところもあり、ステージに立つ面々は、なかなかの歌い手が多い。
▼ 市町連は183町会が集まり、大きくは5地区に分かれている。そこで地区対抗カラオケ大会を企画した。歌い手は各地区2人に応援団だ。歌はほとんどプロ並で、聞き応え十分だ。応援団もあっと驚く趣向で、会場爆笑だ。これほどの歌手や応援団がいれば、市町連主催のチャリティー・ショーなどを開催できると、市町連の底力を垣間見た企画になった。
▼ 今回の新年会には、暮れの選挙で当選した、二人の国会議員が挨拶したいという申し出があった。参加者は議員が来るのは知らない。ホテルなので、宴会時間も限られている。どこかで効果的に紹介しなければならない。何時入ってくるかの連絡もないので、そうなれば総務部長の私の判断だ。
▼ 先に入ってきたのは、民主党議員だ。彼が入ってきそうだというのは事前に気が付いたので「ここでスペシャルゲストの登場です」といい、BGMは、小林明の「熱き心に」を流した。拍手が起きた。議員に、スピーチは2分ですと告げた。さすが国会議員、2分間で、大間原発反対を訴え、会場から拍手を引き出し、あっという間に帰った。
▼ 遅れて入場したのは、自民党議員だ。2分と告げると、その通り「党は推進だが、地元の自分は大間原発は阻止します」と力強く挨拶をし、彼もまた会場の拍手を浴びた。両議員が「大間原発反対」を宣言したことで、12月15日から「大間原発建設反対・市民大署名運動」を開始した市町連は、大いに盛り上がった。自民党議員には「市民の署名は経産大臣に直接届けたいので、その時は力を貸して欲しい」と告げると「わかりました」と返事をいただいた。
▼ カラオケ大会では、若松会長(若い頃は、若嵐の四股名で市内の相撲大会で、名を馳せたという)率いる北部地区が、数十名の参加者全員が舞台に上がり「大間・NO」のプラカードを掲げ優勝した。町会の基本テーマは「安心・安全なまちづくり」だ。戦後70年を迎え、函館市町会連合会も活動のウイングを広げ、躍進の年としたいものである。
▼ さて、昨年4月に、5町会を再編し「椴法華町会」とした、私たち地区の新年会が、昨夜行われた。小さな村なので、全員顔見知りだが、町会が合併して初めての新年会なので、ちょっぴり緊張感が漂っている。これも宴が始まり歌や踊りが出ると、盛り上がる。ビンゴゲームでは、なんと会長の私がトップでビンゴだ。
▼ 会場から「会長は没収だ」という声が上がる。会長がトップというには、当選した自分も、なんだか八百長のような感じがして、妙な雰囲気だ。3年ほど前も「米」が当たったが、会長自ら米ドロボウしたようで、泣き泣き?他に譲った経緯がある。こんな時「会長はつらいよ」という、新年早々、寅さんの気分になる。
▼二つの新年会も無事終了した。今年は戦後70年だ。私の村も終戦一月前に、米軍機の襲撃を受け、4名が亡くなっている。我が村にも戦争があったという事を語り継ぐのも、町会活動の一つではないかと感じた、新年会でした。