「こんにちわッ、テディちゃでス!
はむはむはむッ!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!モグモグ~!)
こんにちは、ネーさです。
『初期虫歯対策ガム POs-Ca』という
スペシャルなガムを入手しました。
効果がありますように~!と念じて噛み噛みしながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪
―― 少年泉鏡花の明治奇談録 城下のあやかし ――
著者は峰守ひろかず(みねもり・ひろかず)さん、
2024年3月に発行されました。
前作『少年泉鏡花 明治奇談録』(2023年8月刊)に続く
シリーズ第2弾ですよ。
「ふァいッ! うれしィ~でスゥ!」
「ぐるるがっるるるる!」(←訳:再会を待ってました!)
物語の舞台は、古都・金沢。
時代は、明治21年(1888年)。
作家・泉鏡花さんのファンの方々は、
ええ、ピンと来ていますよね。
時代も場所も、鏡花さんの生い立ちそのまま。
かつて、その時その場所に、
作家の道に歩み出す以前の、鏡太郎少年が暮らしていた――
しかし、
『明治奇談録』に登場する少年・泉太郎さんは、
ちょっと、否、ずいぶん違っていて?
「おばけェ、そうさくゥちゅうゥ!」
「がるるぐるるるー!」(←訳:怪異譚コレクター!)
怖い話を書物で読む、なんてものじゃありません。
鏡太郎さん、
噂話を積極的に収集する、
その検証のために、
手間も暇も書けてあれこれ調べる、確かめる、
挙句は現地へ出掛けることも厭わない、
そんな熱の入れ具合で、
傍から見ると、心配になってしまうくらいです。
車夫(しゃふ)をしている
武良越義信(むらこし・よしのぶ)さんも、
穏やかならぬ心持ちで
鏡太郎さんを日々見守っているのですが。
「きょうたろうゥくんッ、やッちゃいィましたよゥ!」
「ぐるがっるるる!」(←訳:また拾ってきた!)
私塾『井波塾(いなみじゅく)』で
講師を務めている鏡太郎くんは、
或る依頼を受けました。
金沢から約3里(12キロメートル)の潟湖、
河北潟(かほくがた)。
そこから程近い別荘地での、
家庭教師のお仕事です。
日本海に面したそこは、
景勝地として知られ、
病気の療養に最適だとされていて。
「……びょうきィりょうようゥ?」
「……がるるるぐるる!」(←訳:……怪しくて妖しい!)
別荘地の怪異とは、いったい?
義信さんとともに潟へ向かった鏡太郎さんは、
どんな怪異を目にするのか――
第一話『海神別荘』
第二話『茸の舞姫』
第三話『貝の穴に河童の居る事』
第四話『竜潭譚(りゅうたんたん)』
第五話『朱日記』
と、5話から成る連作ミステリは、
ネタバレ厳禁!ですので
これ以上お喋り出来ませんけれど、
鏡花さんのファンの方々に、
近代の歴史小説好きな活字マニアさんにも
おすすめの快作ですよ。
ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪