テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ あの名場面を、どう描く? ~

2024-08-02 22:03:17 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふわァ~…さすがはァ、くまッ!」

「がるる!ぐるるがるぐるー!」(←訳:虎です!これが最新パワー!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 我が家のエアコンが『白くまくん』にリニューアル!

 想像以上の快適っぷりに驚いています。

 8月の暑さもこれで乗り切ろう!とガッツポーズしながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

  

 

           ―― 大塚康生 画集 ――

 

 

 著者は大塚康生(おおつか・やすお)さん、

 2020年7月に発行されました。

 『YASUO OHTSUKA MECHANICAL ARTWORKS』と英語題名が、

 『《ルパン三世》と車と機関車と』と日本語副題が付されています。

 

 前回記事では、宮崎駿さんのイメージボード等を中心とする

 『THE ART OF HOLMES』を御紹介いたしました。

 そして、こちらは

 宮崎さんの¨ズッ友¨のお一人といったらいいんでしょうか、

 大塚康生さん(1931~2021)さんによる

 イラストレーションやアニメの設定資料、

 大塚さん御自身が語る少年時代の思い出等を収録した

 アートブックです。

 

「あのォめいばめんはァ~」

「ぐるがるぐっるるる!」(←訳:この御方あってこそ!)

 

 映画『カリオストロの城』の冒頭近く、

 ルパンさんと次元さんのFIAT500、

 クラリス姫のシトロエン2CV、

 悪漢?たちのハンバー・スーパー・スナイブが

 三つ巴となって繰り広げられるカーチェイスシーンは、

 国内外のファン諸氏から

 アニメ史上の金字塔と讃えられています。

 

 ああ、目に浮かびますね、

 作画監督として『カリ城』に参加した大塚さんが

 笑顔でFIATを描いている様子が……。

 

「くるまならァ、まかせてッ!」

「がるるぐる!」(←訳:バイクもね!)

 

 峰不二子さんのハーレーWLA45、

 銭形警部一行の日産ブルーバード、

 輸送車から観光バスまで、

 さらには機関車の車両までも、

 臨場感と生命感をもって

 描き上げる大塚さん。

 

 手を延ばせば、

 FIATのへこんだドアに触れることさえ出来そうな、

 血の通った¨リアル¨。

 

「どろぼうゥさァ~んッ!」

「ぐるがるるぐるる!」(←訳:今はこれが精一杯!)

 

 《ルパン》シリーズ以外のお仕事についても

 解説されているこの御本では、

 大塚さんの米寿を記念して

 交友ある方々から贈られたメッセージとイラストも

 収録されています。

 

 『カリオストロの城』『未来少年コナン』他、

 大塚さんが携わったアニメ作品の大ファンさんに

 激おすすめの一冊ですよ。

 本屋さんで見かけたら、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

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~ もうひとつの、探偵冒険譚 ~

2024-08-01 22:03:46 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はッちがつゥ~ッ!」

「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!来たね8月!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 これからはもう、たぶん! 必ず!

 ぐっと涼しくなるはず!と期待が高まる8月の始まりですね。

 風鈴の音色を遠くに聴きながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― THE ART OF HOLMES ――

 

 

 編者はアニメージュ編集部の皆さん、

 1987年6月に発行されました。

 『The Art of 名探偵ホームズ』と日本語題名が付されています。

 

「わほほゥ! みやざきさんのォ、めいたんていィ!」

「ぐるるるがーるるるる!」(←訳:ワンコ版ホームズさん!)

 

 本棚の整理をしていましたら、

 ひょいっと飛び出してきたのが、

 ええ、この御本です。

 

 日本とイタリアの共同制作によって

 生み出されたワンコ版『名探偵ホームズ』――

 実際に作品を企画し、アニメーション作品に仕上げたのは、

 宮崎駿さんを中心とする日本側のスタッフさんたちでした。

 

 パイロット版が『天空の城ラピュタ』と同時上映されたり、

 紆余曲折の末にTV放送された『名探偵ホームズ』は

 アニメファンの心をがっちり掴んだ……のですが、

 残念ながら、近年はTVで再放送されることもなく、

 宮崎駿さんがワンコのホームズさんを造った!

 という事実を知らないちびっ子さんも

 多いのかもしれません……。

 

「とォ~ッてもォ、おもしろいィのでス!」

「がるぐるるるる!」(←訳:観て欲しいんだ!)

 

 宮崎駿さん、近藤喜文さん、友永和秀さん、

 丹内司さん、山本二三さん他、

 超一流のスタッフさんたちが描くのは、

 動物たちと人間が共存する

 ヴィクトリア朝時代のイギリス。

 

 探偵ホームズ氏(ビーグル犬)と

 相棒のドクター・ワトソン(スコッチテリア)は、

 大都会ロンドンに巣食う悪党たちを相手に戦ったり、

 猫を探してほしいという

 小さな依頼人の話を聞いたり、

 いつも大忙しです。

 

 ホームズさんや敵たちの《足》となるのは、

 発明されて間もないベンツ社の小型四輪車や、

 蒸気機関で動くキャタピラ車、

 潜水艇、大型戦艦……

 そう、ワンコ版ホームズさんの世界は、

 完全に《スチームパンク》!

 

「さんぎょうゥ~かくめいィ!」

「ぐるるがる!」(←訳:激変の時代!)

 

 馬車のとなりを

 ポコポコと走ってゆく小型車、

 晴れた空をゆく飛行船、

 ベイカー街の散らかった部屋、

 煤煙にかすむ炭鉱の谷、

 スコットランドヤードの警官さんたち(みなワンコ)。

 物語のもうひとつの主役というべき

 ロンドンの街と住人たち。

 

 制作の作業初期に宮崎さんが描いた

 水彩画のイメージボードをはじめ、

 設定資料、美術スケッチ、

 背景動画など、

 《ジブリ》アニメ好きな方々に

 激おすすめの一冊です。

 ただ、現在は版元品切れのため

 入手困難となっている模様ですので、

 図書館や古書店さんで探してみてくださいね。

 

「もとむゥ! さいはつばいィ!」

「がるぐるるがるる~!」(←訳:ぜひ新版を出して~!)

 

 

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